第19話ミニエミ
俺が目覚めるとびっくり仰天した。
エミがあられもない姿、裸になっていた。
みなさんはここでR指定になるのではないかと思われるかも知れない。が、エミがなんと赤ちゃんになっていたのだ。
朝っぱらから何赤ちゃんになってんだっと寝ぼけて言ったが事の重大さに気付き、俺は慌てふためいた。
エミは(ミニエミと呼ぶ事にしよう)裸だがオシメはしていた(誰がつけたのかは不明、もしかしたらエミは普段からオシメをしていたのかもしれない)
ミニエミはアブーっと言っていた。
「なんてこったい、こりゃ、イシイさんとユアリさんの診療所に行って謎を解明してもらおう」
っと思ったが俺は自分がカエルになっている事に気付き、悶絶した。
ベッドの上でシーツをカミカミしているミニエミ。
シーツは唾でべったり。
すると、ミニエミは何の伏線もなく、前触れもなく、いきなり、藪からステックに大声で泣き始めた!
俺はあわてて、ピョーンとミニエミの所に飛んで行くとミニエミは俺の足をつかむとブンブン振り回して「だっ!」っと声を発すると俺を壁に激突させた。
(やるじゃねぇか)
立ち上がると何か異臭がする事に気付くとミニエミが泣いている理由が分かった。
(あっ、漏らしちまったのか)
そう思った俺はガサガサ、オムツを探してみたがオムツがあるわけもなく、香辛料として使っているデカイ葉っぱ、デカぱっぱをとりだし、これでオムツがわりにしよう思ったが問題がある。
脱がせなければならない。
しかし、相手は赤ん坊だ。
そう自分に言い聞かせミニエミのオシメを取ると俺は目を疑った。
男の……あれがついている!
(なっなんでなんだ)
エミは男になってしまったのか?
とにかく俺はオシメをデカぱっぱに取り替えようとするとミニエミは俺におしっこをかけた。
「いいかげんに……」
そう叫ぼうとした時「ただいまー」っと声がした。
振り返るとそこに大きいエミがいた。
「あっごめん、イシイさんとユアリさんの赤んちゃん、面倒見ててくれた?」
俺はベッドのすぐ横のテーブルに手紙がある事に気付いた。
この赤ちゃんはイシイさんとユアリさんの赤ちゃん、当分あずかるので面倒みている。
ちょっと出掛けてくるからカエルさん面倒見てて
っと書かれていた。
俺は一気に力が抜けた。
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