第5話ポンポン牧場
次の日、目が覚めるとわっちの隣のテーブルの上にカエルさんが寝てた。
この姿では、家に帰れない、しかし一人ぐらしだからと言ってここに居候して欲しいと言われたので牧場のお手伝いを条件に承諾した。
(カエルさんに襲われる事はないじゃろう)
わっちは壊れてほの●の(文字が壊れている)牧場と書かれた看板を取り外し、新しくポンポン牧場と書かれた、立て看板を地面に突き刺した。
「ポンポン? 古代語で子宮という意味だが……」
カエルさんは看板を見上げながら言った。
待ってましたとばかりにわっちは答える。
「だってみんな子宮から産まれてくるでしょ? 新しい感じでスタートって事じゃ」
わっちは得意気に胸をはった。
あれ? カエルさん、わっちの大きな胸を見て顔を背けた、何故じゃろう?
「あっ、でもニワトリはどうなんだ? 俺みたいにカエルは?」
わっちはその言葉を聞いて雷にうたれたようにうちひしがれ、四つん這いになって、頭をガックリさせた。
「まっまぁいいんじゃないか? 今日からここは……」
「「ポンポン牧場」」
やった、はもってやったぞ。
カエルさんはポリポリほっぺを掻いてそのほっぺをゲロゲロと膨らませた。
よーし、がんばるぞ!!
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