第2話カエルになった男の子
フッハハハっと、リアーネは高笑いを浮かべていたので後ろに人がいるのに気付かなかったのであろう。守りの騎士も突然の事で手も足も出なかった、それに暗かったのも理由の一つとわいは思う。
男の人がリアーネの後ろから心臓を短剣で突き刺した。
「なんじゃぁ?」
リアーネはびくともせずゆっくり振り向いた。
あの男の人が危ない。
リアーネ=わいの姉は同じ悪魔、いや、わいよりも上の上級悪魔じゃ、あの人が殺される!
「短剣なんぞで小生を殺そうとするとは……」
ズズズという音と共にリアーネの心臓は元に戻り、短剣をじゅうじゅう溶かしていった。
リアーネは護衛の二人の騎士を両手から炎を出して焼き殺した。
ガシャンっと中身が無くなった鎧は地面に崩れ落ちた。
「小生の護衛でありながら、こんな小僧からも小生を守れないクズが」
彼女はふんっと鼻をならし、男の人を見た。
殺されちゃう。
「普通なら万死に値する所じゃがそれではつまらぬのう」
地面に倒れていた男の人は、無念そうにリアーネをにらみつてた。
リアーネは男の人を見下し不敵な笑みを浮かべながら右手をあげると、そこから黒い雲がうずまき、その人にむけた。
ドーンと鈍い音が響きわたると木々に隠れていたカラスがバサバサと飛び去った。
そして、男の人はなんとカエルになっていた。
「くっくっくっ醜い姿じゃ、それで一生暮らすがいい、お前にとっては死ぬよりつらいであろう」
「貴様知っているのか?」
カエルになった男の人はそう言った。
喋る事はできるらしい。
「小生を誰だと思っておる、ふっふっふっさぁ小生の黒魔法でここを破壊するぞ」
するとピカァーと向こうから明かりが光ってきた。
「そうはさせんぞ」
小さなテディベア、村長さん!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます