少女の依頼
ヴァリスとヘルカは大部屋に戻り、ささやかな食事にありついていた。
粗末な食事ではある。しかしグルーズ信仰の強い街の中とは違い、自警団の屯所では獣肉も食べることができる。その意味では街の人々よりも、ずっと恵まれた食事ともいえる。
もっとも、獣肉を食すこと自体、街の人々にとって好ましくないことだが。
二人が席につくと、待っていたと言わんばかりに、団員がヘルカを口説きだす。
常なら男があっさりとヘルカにあしらわれ、大部屋に笑いが起きるはずだった。
しかし、その日は違った。
大部屋の扉を叩く音がし、出鼻をくじかれた男が、迷惑そうに振り返った。
両手を使い懸命に扉を押し開けたのは、暗い赤色のローブを着た少女だった。
細く小さい体を包むローブには、ところどころ土汚れがついている。遠方から、サルヴェンまで、歩いて来たのだろう。
少女は丸く大きな青い目を瞬き、伏し目がちに部屋を見渡した。男たちの視線に臆したのか、少女は一息飲むようにして、ゆっくりと顔をあげた。
その白くふっくらとした頬には土を拭った跡も見え、整った眉は寄せられていた。目は疲れで焦点が定まらないのか、あるいは部屋の暗さのせいか、細められている。
表情がもう少し柔らかければ、そして場所が屯所でなければ、野に咲く可憐な花のような、という形容もあっただろう。また口説きにかかる者もいたかもしれない。
しかしここは荒くればかりの自警団で、おそらく男達は、場違いな子供が来た、としか思わないはずだ。みな押し黙り、値踏みするかのように眺めていた。
それはヴァリスにとっても同じことで、ただ少女を見つめていた。
少女は集まった視線に怯えているようにも見える。しかし意を決したのか、小さな手を胸の前で握りしめた。
「ヴァリスという方は、いらっしゃいますか?」
その高く、か細い声に、男達の視線が、一斉にヴァリスに向けられた。
それに倣ってか、ヘルカまでもが眉を寄せて、隣に座るヴァリスを見た。
「ヴァリス。いつのまに屯所の外で女なんか作ったんだい?」
言われるままに一応は記憶をたどってみたものの、少女に見覚えなど一切ない。
ヴァリスはスープを一さじ口に運んで、首を横に振った。
「知らないよ。大体、女っていうより、女の子じゃないか。あれは」
「お前だって男じゃなくて、男の子だろ?」
ヴァリスに視線を向ける男たちの中から声がした。
子ども扱いを嫌うヴァリスが思わずスープ皿から目をあげると、団員の一人がニヤついていた。誰ともなく、男達の間で豪放な笑い声が広がっていく。ヘルカまでも笑いをこらえ、目を細めている。悔しいけれど上手い返しだということだ。
入り口に立ったままだった少女が、笑い声の中に言葉を投げ込んできた。
「あの、ヴァリスさんは……」
またも細い声で、はぐれた親兄弟を探しているような口ぶりだ。
孤児として丘の教会で育てられたヴァリスには、兄弟などいない。まさか同じ教会で育ったから兄弟というわけでもあるまい。
声を無視したらまた笑われそうだ、と思い、ヴァリスは舌打ちをして手を挙げた。
「ここにいるよ。誰? キミは」
「あなたがヴァリスさんですか!?」
疲れのせいか曇っていた少女の顔が、一瞬にして晴れ渡る。
すぐさまに少女は駆け出し――。
盛大にコケた。
宙を舞った少女の躰は、見事に顔から石床に倒れこみ、動きを止めた。大部屋の入り口は一段下がっているため、その小さな段差に蹴躓いたのだ。
あまりにも痛々しいコケ方に、男達がざわめいた。
「おい、大丈夫か、あの子」「誰か、嬢ちゃんを起こしてやったらどうだ?」
声を出すばかりで、男達は誰一人として手を貸そうとはしない。
少女の方はうつ伏せに倒れたまま。痛みのせいか動くことすらできないようだ。
ヘルカが細く、長く息を吐きだした。立ち上がり、少女の元へと歩きだす。自然とみなの視線は、彼女の背を追った。
ヘルカは小気味良く床を鳴らして少女の前にしゃがむと、その両脇に手を滑り込ませて、子供をあやすかのように抱き起こした。
「大丈夫かい? お嬢さん」
打ちつけたのは鼻の辺りだったのか、少女の鼻から一筋の血が流れ落ちる。
途端に男たちの間に緊張が走る。
「おい、ヘルカ、そいつ血を出してる。拭かせろよ」
「いちいち怯えすぎなんだよ、あんたらは」
男達を見回したヘルカは呆れたようにそう言い、少女を降ろした。
「お嬢さん、腰ぬけ共が怯えてる。鼻から出た血を拭いてくれるかい?」
目を丸くした少女は、肩から下げていた大きな鞄から布を取り出し、鼻血を拭う。
そして、うっすらと涙を溜めた目で、ヘルカを見上げた。
「すみません。えっと、ありがとうございました……」
小さな声で礼を言い、少女はヴァリスの方へと、今度は足元を見ながら歩き出す。
長いローブの裾に足を引っ掛けた。
バランスを崩し、前につんのめっていく。
あわや、というところで、ヘルカが後ろ襟を掴んだ。
「疲れてるのは分かるけどね。もうちょっと、しっかり足をあげて、歩きなね」
「……すみません」
少女の声は、もはや消え入りそうなほど小さく、弱いものになっていた。
ヘルカはまるで子猫でも運ぶかのように少女の襟ぐりを掴んだま歩きだし、ヴァリスの前に座らせた。
首が痛むのか、少女は手を離されてからも、しきりに首を撫でていた。
ヴァリスは睨むような目で少女を見据え、豆のスープを匙で掬い、口に運んだ。味などしなかった。料理のせいか、少女のせいかは分からないが。
改めて少女の顔を見ても、まったく記憶にない。
ただ、少女が着ている修道服に関してだけは、良く覚えている。
博愛と制約の神グルーズを奉る司祭が着る服だ。つまり彼女はグルーズに仕える者で、自警団とは無縁の者、ということでもある。
うつむいた少女は、居心地悪そうに震えていた。
ヘルカが目を細めてヴァリスを見つめた。口にこそしていないが、ヴァリスの方から話しかけろと、言いたいのだろう。
ヴァリスは、このまま黙っていようか、とも思った。しかし、既に大部屋のみんなは押し黙り、なりゆきを注視している。ただ黙して過ごすわけにもいかなそうだ。
諦め、口を開いた。
「黙ってちゃ分からないよ。キミは誰? なんで僕を探していたの?」
少女は胸元に両手を当て、深く息を吸う。
ヴァリス達のテンポとは明らかに異なる、優雅な時間の使い方だ。これまで、よほど暢気な生活を、送ってきたのだろう。
「私は、ネウと言います。いまは丘の教会でグルーズの信徒として仕えています」
丘の教会、そしてグルーズ。いまは、という言葉も気になるが、先の二つの単語だけで、ヴァリスは閉口してしまった。
ネウは、ヴァリスが育った孤児院を運営していた教会、その信徒だと言っている。
つまり『育てたのだから、金を寄こせ』と、言ってきた教会の信徒だ。
ヴァリスは鼻で息をついた。
「丘の教会、ね。なんの用さ。僕はもうあそこを出たし、世話になった分だけのお金は払った。それに、ここは自警団だよ? グルーズの信徒がなにしに来たの?」
ネウはまたしてもうつむき、黙りこんでしまった。
しかしヴァリスの言葉は止まらない。
「つまり僕らは、リモーヴァの信徒だ。分かってるよね? 少なくとも、僕はハナからグルーズ信仰なんて、持ちあわせちゃいないよ」
昔を思い出したことによって、ヴァリスの声は強くなっていた。
ネウの方はますます小さくなっていく。
その様に同情でもしたのか、ヘルカがネウの頭を撫でた。
「ヴァリス。お前、いつから年下の女の子をいじめるような奴になったのさ。私の相棒はそこまで嫌な奴じゃあ、なかったはずだけどね?」
意地悪をしてやろうなどとは思っちゃいない。ただ弁明しても、言い訳にしか聞こえないことも分かっている。しかも、男達がニヤついてこちらを見ている。
仕方なく、ヴァリスは優しい声を出すよう努めた。
「それで? 僕になんの用なのさ。とりあえず、さっさと用件だけ言ってよ」
ネウは緊張しているのか、顔をあげようとすらしない。街に来た頃の自身を見ているようで、なにやら同情にも似た感情が募っていく。
ヴァリスの顔が歪むのを見て、ヘルカがネウに諭すように言った。
「ほら、ネウちゃん。話してごらん。ヴァリスを探していた理由はなんだい?」
ネウは改めて両手を胸に当て、深く息を吸い、吐き出す。そしてゆっくりと、喋り始めた。その声は、まだ少し震えていた。
「ヴァリスさんに、大教会からのお仕事をお願いしたくて、ここまで来たのです。あなたのことは、司祭様にお聞きしました」
「司祭様に、大教会、か。そういうのは団長に言ってよ。今はいないけどさ」
「ヴァリスさんじゃないと、出来ないことなんです!」
ネウが唐突に大きな声を出したことで、離れかけていた視線がまた集まってきた。
ヴァリスは、背もたれに体重を預け、天井を見あげた。いまにも落ちてきそうだ。
「どんな話?」
「それは、その」
ネウの歯切れの悪さに、視線を下ろす。
「どんな話か言わないなら、僕はもう帰るよ?」
ネウは周りの男達を見まわし、言いにくそうにしていた。ネウの様子を横目で見ていたヘルカが立ち上がり、木のトレイの上に料理を載せていく。
「お嬢さん。私の部屋で話すとしようか。ヴァリスも、ここよりゃマシだろう?」
「そうだね、そうしよう」
ヴァリスは飲み残していたスープの入ったボウルに匙を差し込み、立ち上がった。
ヘルカの言う通り、ここに居続けるよりずっとマシに思えた。
ヴァリスは、きょとんとしているネウを急かす。
「ほら、君も。早くついてきて」
「えっあっ、はい!」
ネウが慌てて立ち上がり、押された椅子が倒れる。音が部屋に響いた。続いて男たちの笑い声も。
ヴァリスは、ため息をつかずにいられなかった。
遥か昔は宿と酒場を兼ねていたという屯所の地下に降り、ヘルカの部屋に入る。
おそらく元は酒樽などが置かれていたはずで、ひどく冷たく、湿っぽい部屋だ。ヘルカ曰く、ちょっと油断すると黴が生えるせいで本も置けない部屋、らしい。
部屋には、机の前の椅子と、もう一つしかない。
ヘルカが机の前に置かれた椅子を引き出し座ったので、ヴァリスは、いつものように部屋の隅に置いてある丸椅子を出し、そこに足を組んで座った。
残るネウは所在なさげに辺りを見回していたが、ヘルカに促され、ベッドに腰を下ろした。
ベッドの上でもじもじとしていたネウは、ヘルカをじっと見つめた。
どうやら、ヘルカがいるということだけでも、話しにくいことらしい。それほど怪しげな仕事ということだ。
ヴァリスは、ヘルカにも聞かせられない仕事なら、引き受ける気はなかった。
「ヘルカは大丈夫だよ。軽口はよく叩くけど、口が軽いわけじゃない」
「なんだい、そりゃあ。まぁ、信用しろって言っても難しいだろうけど、安心していいよ。私は神に祈る趣味はないからね」
ネウは思案しているのか、膝の上で組んだ手を見つめていた。しばらくそうして、おずおずと顔をあげ、目を閉じ、息を整える。
ネウはヴァリスとヘルカを、交互に見て、はっきりとした声で言った。
「暗殺を依頼したいのです」
およそ少女の口から出たとは思えぬ文言だった。
ましてや、博愛の神グルーズの信徒の口からでるとは。
ヴァリスは思わず息を飲み込み、ヘルカは訝しげな目をネウに向けた。
ネウは意を決したのか、声の調子を強くする。
「この国の王、ゼリの暗殺を、お願いしたいのです」
あまりにも荒唐無稽な標的に、ヴァリスは言葉を失った。
自警団が街の保安以外で請け負う仕事は、精々が都市間の往復を護衛する程度だ。そんな簡単な仕事ですら、いまでは人手が足りないからと、断ることすらある。
しかしネウは、暗殺なんて剣呑なことを、しかも国王を殺せなどと言っている。
「君、頭がおかしいの? 王を殺せって……」
冗談にしては酷いし、本気なら頭がおかしいと言うしかない。
ヴァリスはヘルカも同じ考えだろう、と思い、目を向けた。
ヘルカは酒の入った盃を手にして、ネウの真意を推し量ろうとしているのか、真剣な眼差しを向けていた。
ネウを見つめる目をそのままに、彼女は盃を一息に呷った。
「理由は?」
ヘルカが酒瓶を取り、盃に新たに注いでいく。
「しょぼい教会だとしても、孤児院までやってるんだろう? まさか税金が納められないから、なんてわけじゃないはずさ。違うかい?」
ヴァリスは驚き、ヘルカの目を見た。真剣そのものだ。口調にも、いつもの軽い調子はない。このふざけた話を詳しく聞いて、どうするつもりなのだろう。
ネウは大きな鞄を開き、皺のついた茶色い薄汚れた紙束を取り出し、差し出した。
「ゼリは、サルヴェンの民を、皆、殺すつもりでいます」
「はぁ!?」
ヴァリスは頓狂な声をあげてしまった。いくら荒唐無稽と言っても、程がある。
ヘルカは苦々しい顔をして、ネウの差し出した手紙を奪うように取る。手紙を読みすすめる内に、顔が険しくなっていく。
何度も手紙を読み直すヘルカの様子に、ヴァリスは只ならぬものを感じた。
「ヘルカ。その手紙は何? なんて書いてあるのさ」
「簡単に言えば、ネウの言った通りってとこさ。王都の大司教から丘の教会へ宛てて、『王を討つので、手を貸してほしい』だとさ。そう書いてある」
ヘルカは盃をもう一度呷り、続けた。
「国王ゼリは、リモーヴァの信仰に触れ、狂ったらしい。ゼリの用意した盃一杯分の血を浴びても平気であった者は生かす。それ以外は、殺してしまうんだそうだ」
自由と偏愛の神リモーヴァへの信仰など、今は廃れて久しいものだ。たしかに自警団は生き物を殺すという性質上、リモーヴァの信徒ともいえる。だからといって、返り血を浴びても平気だ、というわけではない。
ヴァリスが、正確には、彼が血返しの短剣を持っている時だけが、特別なのだ。
ネウがヘルカの言葉を継ぐ。
「その手紙には、暗殺を試みた者のことも書かれています。結果は失敗。それどころか、ゼリは返り血を浴びても、反逆者にならなかったそうです」
「つまり、ゼリも僕と同じように、返り血を浴びないってこと?」
ネウは首を横に振った。
「少し、違います。ゼリは、返り血を浴びても、平気だったそうです。ヴァリスさんは、返り血を浴びることが無いのでしょう?」
「ゼリは人を斬る練習まで積んでいるんだとさ。そのゼリが返り血を浴びて、真っ赤になっててみなよ。さっきの男共と同じさ。怯えちまって、まともに向かって行ける奴なんて、いやしないよ」
「……僕以外には。そういうこと?」
ヘルカは酒気を帯びた息を吐き出し、言った。
「そういうことだろうよ、ネウが言いたいことはさ。そして、それは当たってる。私だって、そこの鎧と槍と、ついでに窓のおかげで、それでようやく、返り血に向かっていける」
ヴァリスにも、言わんとすることの意味は分かる。そもそも戦いに慣れた者となれば、自警団員や城兵を含む兵士たちしかいないだろう。その意味でヴァリスは、返り血を恐れる必要のない、唯一の人間ともいえる。
しかしヴァリスにしても、人と戦った経験など、少年時代のケンカ程度しかない。
「僕が直接殺しに行く必要なんてあるの? よく知らないけどさ。毒を使うとか、それこそ反逆者の討伐と同じで、弓矢なんかでもいいんじゃない?」
「ヴァリス。それでゼリを殺せるなら、こんな手紙は寄こして来ない、ってことさ。丘の教会の司祭様がヴァリスに頼むことを思いついたんだ、きっとね。そうだろ?」
ヘルカは手紙をネウに投げ返した。
「つまりヴァリスへの依頼主は、丘の教会の司祭様ってわけだ。ねぇ、お嬢さん?」
手紙を受け取ったネウは、泣きそうな顔で頷いた。
「ヴァリスさんも御存じだと思います。丘の教会は首都とサルヴェンとの間にある」
ネウは震える手で、手紙を握りしめた。
「ゼリが挙兵すれば、サルヴェンに向かう前に、まず教会が……」
涙交じりの悲痛な声が途切れていく。慰めの言葉も思いつかない。
ヴァリスはネウから目を逸らした。まるで街に来た時の自分と同じで、見ていられなかった。
「逃げればいいんだよ。僕だってそうして教会から出てきたんだ。大体、本当にゼリがそんなことするか分からないじゃないか。今のところ僕らの生活には問題無いし、挙兵したらこの街から逃げるだけさ。関係ないよ、僕らにはね」
ヴァリスは椅子から立ち上がった。
「ネウ。キミも帰った方がいいよ。逃げるなら早い方がいいでしょ」
部屋を出ようとするヴァリスを、ヘルカが呼びとめた。
「ヴァリス。いいのかい? 丘の教会はヴァリスの故郷なんだろう? それならこの子は、家族みたいなもんだ」
「僕は孤児だよ? 家族なんかいないし、なんであんなところが、故郷になるのさ」
ヴァリスはそう吐き捨てて、冷え切った部屋を後にした。
丘の教会での生活は、郷愁を誘われるようなものではなかった。いまでも、はっきりと覚えている。貧しく、空腹に喘ぐ日々だ。金に汚い司祭は、厳しく当たってきた。鞭を打たれたこともある。残りの思い出といえば、嫌がらせばかりしてきた他の孤児のことだけだ。
ヴァリスは、街の中心へ向かって歩いていく。
日が落ち始め、通りを歩く人の姿も、ほとんどなくなっている。サルヴェンに来たヴァリスが、膝を抱えて座っていたときと同じだ。
――ネウは、今日の宿はどうするのだろう。
なぜ自分が少女のことを気にしなくてはいけないのか、と思い、ヴァリスは荒れた石畳に転がる小石を、蹴り飛ばした。
転がった小石は、音もなく影の奥へと消えていった。
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