ある日突然、家電機械が人間に反乱を起こす物語。人間を刻む芝刈り機、淡々と肉片を片付ける掃除機……まるで阿鼻叫喚のパニックホラーのようです。流血が平気な人にはオススメです。
短編ホラーもの。いやもう、「機械の反乱だ!!」ですべてが説明できてしまう作品。日常の中突然悲劇に巻き込まれ、為す術なく逃げるしかない、そんな絶望の物語です。残虐なシーンやラストのオチなど、実にホラーらしい作品でした。一読の価値アリの短編ホラーです。是非!
……いや、来ないか。しかし、そう思わせるほどの恐怖がある。我々が使っている道具というものは意思がないと思いがちである。しかし、本当にそうなのか。この小説はそれを思い起こさせる小説であった。
ある日突然、何の理由もわからないまま人々を襲い始めた「芝刈り機」。逃げ惑う主人公は何とか知恵を絞り、暴走する機械から逃れようとするが……。かなり生々しい描写をあっさりと取り込む文章からは、暴れ狂いながらも淡々と「処理」を続ける機械の恐ろしさが垣間見えるかもしれません……機械に反乱を起こされれば、今の人間が無事でいられる確率は相当低いかもしれないですね……。