4章 黒部さんと消えたメモ帳(3)

HIGASHITAISEI HIGHSCHOOL FESTIVAL

CHAPTER1.5 TITLE:

『三十三うさみは推敲をしない商業作家である』


〇視点:渡良瀬秋華

〇同行者:なし

〇文化祭1日目・10時12分


 私の人生の最初の記憶は、お母さんの腕の中で見た花火だったような気がする。

 物心ついた時、というか物心ついた瞬間の記憶。他の人に、そういった記憶があるか聞いたことはないけれど、私はそれをぼんやり覚えている。

 2歳の終わりか、3歳の終わりか。自分の感情ひとつ分からないような時期だったから、その花火を見て私が何を思ったのか知らない。煙草を片手にベランダに立つお父さんと、リビングで私を抱き抱えて座るお母さんは、その時……何故か、泣いていたような。

 ただ……なんとなく。

 今は、そうではないけれど。

 その時の記憶が残っていて……あの、真っ黒なクレバスを引き裂いたような。スクラッチ絵のような、その打ち上げ花火の記憶だけが、ずっと残っていて……。

 子供の頃。私は、花火が怖かった。


 淡々と筆を滑らせるウサちゃんの手首に巻かれた、花火柄の和風なリストバンドを盗み見ながら、私はふとそんなことを思い出していた。

 筆を滑らせる、といっても、実際に滑っているのはマウスのホイールとか、キーボードを叩くウサちゃんの指とかなのだけれど。要するに彼女は、パソコンで文章を書いているのだ。


「何も、文化祭の売り子中に書かなくてもいいでしょうに」

「思いついちゃったら、書かずにはいられないんですよ。……商業作家・三十三みとうみうさみとしてはね!」


 私、渡良瀬秋華のめでたき本日最初の仕事は、文芸部の取材となっていた。なっていたのだが。……文芸部室を訪れた私が見たのは、売り子の仕事をすっぽかして目が悪くなりそうな距離と角度でパソコンに向かっているウサちゃんの姿だった。

 一部200円の売り物である文集は、部室入ってすぐの机に丁寧に平積みされていて、その隣にはフタのない鳩サブレの缶と『セルフレジです。お金を払って文集を持って行ってください。私はあなたの善意を信じています』という、何とは言わないが原理主義的思想を思わせる置手紙が。


 年度のはじめに部活紹介記事のために取材へ訪れた時には、部長が取材を受けている間に、残りの4人で麻雀打ってたり、お世辞にも熱意ある部活だという評価はできなかったのだが……実際、こんないい加減な売り方をしているから、不真面目は不真面目なままなのだろうが。どうやら今年の6月、いま目の前にいる2年の安田宇三美やすだ うさみ(私はウサちゃんって呼ぶ)が、ネットに載せていた小説が賞を取り、今冬めでたく書籍化する運びなのだそうだ。

 家が近くなので、以前から交流があったウサちゃんは、それからずっと、私に対して……ていうかたぶん友達みんなに、このことを自慢しまくっては、雨が降ろうと嵐が来ようと発売日に買い給えよ、と厚かましい宣伝をして回っている。

 そしてそれ以来、彼女の口癖は「商業作家・三十三うさみとしてはね!」になった。自分で考えたペンネームらしい。書籍化する本にも、その名義で載るとのこと。


「そういえばさ、なんで、『三十三』なの? 名前をひらがなにするのは、なんとなくそれっぽいけど……」


 三十三と書いて『みとうみ』と読むなんて……調べたことないけれど、たぶん架空の苗字だよね。ペンネームなんだから、あたりまえだけど。問題は、ペンネームとして、なぜそんなに読者が読みづらい名前を選んだのかということ。

 ウサちゃんは、私の質問を聞いて顔の全面積を使ってニヤけ、満足そうに舌打ちして首を振った。出た、このウッザい仕草。私はこの仕草を脳内で『ニヤケ舌打ち』と呼んでいる。


「はー、やれやれですね。この程度、おたくの小池ちゃんなら、バシっと一発で見抜いちゃうんじゃないですか?」

「咲ちゃんのコト、知ってんの?」

「そらそうですよ。けっこう有名人ですし、4月か5月かくらいに、文芸部に来て文集について聞かれましたからね。いわば私って……商業作家であると同時に、名探偵小池ちゃんの初証人だとも言えるでしょうね!」


 初証人って。まず、文集について聞かれたというだけで証人とか大袈裟という次元を突き抜けてるし。そもそもいち高校の名探偵の初証人であることは、君の中で商業作家と同等の肩書きなのかい。

 ツッコミどころが複数ある場合、全部にツッコんでしまうと会話のテンポが悪くなる。気を利かせるのが得意だと小学校の通信簿に書かれたことがある私としては、そのようなことは許せない。ので、端的に一言で済ませることにした。


「ウザちゃん」

「あはは。それ最近、友達からよく言われるんですよね」


 ……私が先駆者ではなかったらしい。痛恨の極み。

 というか、仏の倍の顔を持つこの渡良瀬秋華だが、そろそろ我慢の限界が近付いてきた。はやく取材を始めたい、っていうか次に予定してあるマンガ研究会の取材まで20分を切りそうなのだ。

 私が焦って腕時計に視線を落としている間に、ウサちゃんはパソコンからUSBを乱暴にぶっこ抜いて、そのまま備品らしいプリンターに乱暴にぶっ刺した。人を偏見の眼で見るのは許されないことだが、私は「この女は『ハードウェアの安全な取り外し』をやらずにUSBを抜くタイプだ」と、いち新聞部員としてウサちゃんを冷ややかな目で見た。


「いやぁ、ネタを思いついてから40分ここに籠ってたんですけど。書けましたよ、即興短編」

「そりゃよかった。でも推敲とかいらないの?」

「いつもしてませんとも。書籍化の時も、向こうの会社の人から駄目出し喰らいまくりでしたとも。正直、1か月後に出版できる見通しなのが信じられませんとも」

「……でも推敲しないんだ」

「当然、これまでの執筆スタイルを曲げるつもりはありませんとも! 商業作家・三十三うさみとしてはね!」


 ……その言い分は、商業作家というより、大いに『ニート』とかの方に傾いてる気がするけれど。まぁ言うまいよ。

 プリンターから、インク付きのコピー用紙がウィンウィンがこんがこんと吐き出され、排出口に山を作る。ちょっと待った、思い付きの短編のために何枚刷るつもりだ、この子。


「ていうか、取材全然できてないんだけど、それに関しては?」

「ふふふ、まぁまぁ。商業作家・三十三うさみとしては……出来立てホヤホヤの新作短編を無料で差し上げますので、許してほしいといったところですかね!」

「ウザちゃん……」

「……いえ、あの。本当に申し訳ないと思ってます」


 一歩間違えば傍若無人という言葉すら似合いそうなウサちゃんだけど、こういうところが憎めない。本当のウサギのように体を縮こませて謝るウサちゃんに、私は気にすんなよと苦笑して両手を振り振りする。


「記事書くのは文化祭終わった後だから。今日の夜にでも電話かけるから、そこで喋りながら取材させて」

「了解っす。本当申し訳ないです」

「気にしなくていいって。書きたい物が決まったら止まらなくなるの、ウサちゃんらしいよ」

「でへへ。あぁ、とりあえずこの短編、貰っといてくださいよ!」


 そう言ってウサちゃんは、ぎこちない手際で小冊子の束をホチキス止めしていく。

 ふと思い出す。そういえば、キヨくんと忍ちゃんが交代で部室の番を任されてるんだったっけ。特に展示もない新聞部室を訪ねてくるお客さんなんていないだろうし、どうせあの幽霊顧問は顔も出さないだろうし……ヒマだろうな。


「ウサちゃん。よかったらこの短編、あと2部くらいもらえないかな」

「あ、いいですよ! 正直刷りすぎたんで、ちょうど今先輩に押し付けようと思ってたところなんです。以心伝心!」

「『言わぬが花』って言葉に親でも殺されたの?」


 我が道を突き進みすぎなウサちゃんに若干疲れさせられ、まぁ全く仕事はできなかったのだけれど、ひとまず文芸部室に別れを告げる。報告したところで何か変更があるわけはないだろうけど、カッキーにラインで、文芸部の取材ができなかったことを報告しておく。ホウレンソウはおいしい……じゃなくて、大事なのだ。

 次の取材先は……東館2階廊下か。行きしなに新聞部室に寄って、暇してるだろうキヨくんに文集を届けてあげるとしよう。


 その前に。


 模擬店をしている教室を覗く。どうやら囲碁部がちょっとしたイベントがてらわたあめを定期販売しているようで、一呼吸しただけで脳みそと肺が香ばしい砂糖の匂いで満たされる。

 ちょっとくらい寄り道しても、怒られないよね。

 つーか今年で卒業なんだし、怒られるワケないよね!


「すんませーん、わたあめ2個ください! 領収書は新聞部で切って!」

「文化祭の模擬店に領収書もクソもねぇよ」


 いきなりキレのないダウナーなツッコミを入れてきたのは、うちのクラスの中垣内なかがいとくん。3週続きの科学実験の班が一緒になって以来、よく話している仲だ。私は敬愛と親しみと嘲笑、そして何より『ナカガイト』という頭からアの母音が3つ続く微妙に言いにくい名前への不条理な怒りを込めて、彼を『ガイトくん』と呼ぶ。

 ガイトくんは何故か常にだるそうな白いニット帽を被っているし、非常にガサツな言動だしと、不良っぽいという偏見で見られがちだが、その実非常に繊細でデリケートで、さらに頭もよく回る。県内模試で300位以内に入ってたらしいし、だいたいのゲームは強い。ただ言いにくいけれど、ちょっと潔癖症なのが玉に瑕であるというか。


「あっれ、ガイトくんじゃん。囲碁部だっけ?」

「……囲碁将棋部、な。んでオレは将棋の方な。囲碁もできっけど」

「あぁ、そうだったそうだった! そういえばハナシしたよね、ガイトくんは将棋のコマで例えるなら角だって! 斜に構えてるから」

「その時も言ったが渡良瀬。それを言うならお前は香車だ。……ほれ、わたあめ2個できたぞ」


 部活のために学校中を駆けずり回り、知った顔に出くわして軽口を叩きあう。そしてコスパの悪い食べものやお菓子を買ったり、ちょっと寄り道してまた知り合いと挨拶して。

 文化祭って、なんでこんなに非効率で、楽しいんだろう。


 受け取ったわたあめの1つ、外側の今にも落ちてしまいそうなひとかけらをぺろりと舐めすくって、私は心からの笑顔を浮かべると共に、高校生活最後の文化祭がきっと最高のものになるだろうと、一足早く祝福した。



HIGASHITAISEI HIGHSCHOOL FESTIVAL

CHAPTER1.6 TITLE:

『自分のメモ帳は見られたくないのが常識である』


〇視点:黒部空乃

〇同行者:小池咲

〇文化祭1日目・10時24分


「――ではこれで、質問終了とさせていただきます。最後に、えっと……この記事が載るのは文化祭後の12月初旬くらいになりますけど、何かその時期に宣伝しておきたいこととかありますか?」

「特には」

「あるよ、何言ってんの官兵衛」

「え、あー。東大正地域の新年会で寄席やるんやけど、詳細覚えてへんなー。あとで新聞部さんとこにチラシ持っていくから、悪いけど一緒に新聞載せてもろてええ?」

「はい。じゃ、記事が完成したら掲示する前にお見せしに行くんで、震えて待っててください」


 落研の2人、標準語の別所亭轆轤べっしょていろくろさんと関西弁の新谷亭官兵衛しんたにていかんべえさんへの取材が終了した。本名も同時に聞いたはずだが、落語研究会としての取材で本名で呼ぶのも野暮なので、きっぱりサッパリ忘れた。

 渡良瀬先輩のフレンドリーな取材戦略を近くでずっと見ていたせいか、先輩相手の取材でもどもったりすることなくこなせた。

 というか、咲が初っ端から「開会式のお笑い研究会、面白かったですよね」と爆弾をぶちかましたせいで、落研の2人が目に見えて燃え上がった。どちらも笑いを追い求める者同士、ライバル関係にあるらしく、お笑い研究会に負けてたまるかと私たちの質問を漏れなくボケで返してきた。面白いとかクオリティとかは別にして、盛り上がる取材内容となったことは確かだ。

 咲の手腕に恐れ入ると共に、私も緊張がほぐれて、ハキハキと話すことが出来た。何度か落研のボケをツッコんであげると、官兵衛さんに「君才能あるなぁ!」とスカウトを受けた。コンマ2秒で断ったけれど。


 ステージ演奏が終了したフォークギター部が、タオルで汗を拭きながら舞台袖へはけてきた。落研の出番だ、と先に落語を披露する轆轤ろくろさんが立ち上がり、その後に控える官兵衛さんが目を瞑って噺の確認をし始めたので、では、と挨拶をして私たちは体育館の外へ出る。

 ペンを無駄にくるくる回してからポケットにしまい、私の後に続いて体育館から出てきた咲に振り返る。


「すぐ落研の取材が始まって、聞き損ねちゃったけどさ。結局……どこで見つけたの? 私のメモ」


 すけすけランタンのメモ帳は、咲によって無事に発見され、落研の取材が始まるギリギリに走って戻ってきた咲に渡され……いま、私のポケットの中にある。ちゃんと、穴のあいてない方のカーディガンのポケット。

 あー、と、なんだかばつが悪そうに鼻の頭をかいた咲は、突然パンっと顔の前で両の手のひらのシワとシワを合わせて、ごめんと言った。なんだか顔色が優れないのを見るに、シアワセ、という訳にはいかなそうだが。


「な、なに。その不穏なごめんは」

「……メモ帳を探すとき、30分しか時間が無いから、自力で見つけるのは無理だと思ってさ。知り合いや友達の何人かに、もし見かけたら知らせてって頼んだんだよ」


 その手があったか。

 怪しげな先輩とラインを交換する前に、こういう手段を使うべきだったと、己の視野の狭さを恥じる。

 咲は妙に可愛らしく目を伏せて、右手でカーディガンの左袖を握りしめ、縮こまった様子で「それで、」と言葉を継いだ。


「知り合いのひとりに声掛けたら、その人が拾っててくれたんだけど……まぁ。その人、持ち主を探すために、その……中身を……読んでて……」

「………………」

「いや、私にもその人にも、悪意とか他意はなくって! ただ、私も、その人に言われるがまま数ページ読んじゃったと言いますか……」


 要するに。

 私は、顔が真っ赤になるのを自覚して、顔の下半分を両手で隠しながら……咲を見上げた。


「……言わぬが花かな、とは思ったんだけど、隠し事したくないし……」

「…………」

「……小説家になるなら、応援するよ」


 咲の形のいい胸に頭から飛び込み、黒いカーディガンの中でうわあああと漏れ出てくる叫び声を殺す。はたから見れば、彼氏の胸の中で泣く小柄な彼女のように見えるだろうか。

 それだけではこの沸騰したテンションを抑えることはできず、駄々をこねる幼稚園児の如く、咲の形のいい胸をぽこぽこと殴る。


「謝るのはこっちだよ! ごめんなさい! 勝手に咲を主人公にしたお話書いてごめんなさい!」

「言動と行動が一致してないすよ。痛くないからいいけど」

「恥ずかしい……あんな、推敲もしてない妄想垂れ流し文章力ゼロの駄文を! 知らない人に読まれた! そして咲にも読まれた! もう咲のところへお嫁に行けないじゃなぁぁい!」

「誰が婿だ」


 ゴンッ、と久々にゲンコツをもらった。頭の上に星が飛ぶ。

 ひっついていた私を乱暴に突き放すと、咲は、腕を組んでふんっと鼻を鳴らし、いつも気怠そうな態度の下に隠している、凛とした表情を見せた。


「まず1つ。私は柿坂先輩のお嫁さんになるのであんたはそのへんで行き遅れてろ」

どい……」

「2つ。……空乃、あんたって、自分のことを過小評価しすぎだよ。この間屋上で話した、星の話とかもそうだけどさ、もっと自信持て」


 目線の高さを私に合わせるように、咲は中腰になって、人差し指で鼻をつっついてくる。そのままずれた左手で、ぷにぷにと頬をつねられる。


「新聞部の時だって、空乃はいつも、ほとんど先輩のリテイクなしで通るじゃん。ちょっと見せてもらった小説も、推敲前だからかちょっと雑っぽくは感じたけど……でも、面白かったぞ。いい文章だった」

「咲……」

「ただ、私のことをえらく美化して書いてた気がするけど」

「てへぺろ」


 いつの間にか私が励まされる形になってしまって、自分の自信のない小説を読まれたという恥ずかしさはどこかへ消え去ってしまった。

 中学の友達のことを思い出してへこんでいた時と言い……先輩たちが卒業してしまうという実感が湧いてきて不安になり、変なことを口走ってしまった時と言い……今と言い。咲には助けられてばっかりだなぁ。

 長々とお喋りしていると、フォークギター部の代表さんが体育館を出てきて、私たちに控えめに手を振った。


「演奏お疲れ様です、新聞部です」


 メモ帳も見つかったし……今は、新聞部の仕事に集中しよう。この瞬間を小説に書くときに、鮮明に思い出せるようにね。


 不意に、スマホがバイブする。

 その振動音は2か所、私のポケットと咲のポケットから、同時に聞こえた。

 フォークギター部の人に失礼にならないよう、断りを入れてからラインを開くと、新聞部のグループトークに、信じられない文字列が浮かんでいる。


「……えっ?」

「空乃、どうかした?」


 黙って、咲にそれを見せる。

 それを見た咲は……驚きの表情を一瞬浮かべたが、すぐに、目を閉じた。以心伝心ってわけじゃないけど、たぶんこう思っているのだろう。「やっぱりか」。


「どうかしました? トラブルとか……?」

「ああ、いえ。お気になさらず」


 私としては……そして、咲としては、気にしないわけにはいかないけれど。

 新聞部のラインでは、忍が、1枚の写真を送信後、2つに分けた短い発言をしていた。


 『10時台の新聞にも、記者Bの署名が書き込まれています』

 『すでに、みんなが見つけていて、『備後さんが東大正高校に来ている』という噂が広がっているみたいです。』

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