第186話 リンパ浮腫確定
がんセンターで足を見せると秒で
「これはリンパ浮腫ですね」
と言われた。
そして先生は私が手術でリンパを取ってるからこうなるリスクがあった、でも手術前に冊子を渡したし説明もしてるはずです。
と言う。
冊子なんてもらってないし、リンパ浮腫については病院ではほとんど説明なくて、私は自分で調べた知識だけだったので
「冊子もらってないです」
と答えた。
ところが先生は鼻で笑って
「いや、渡してるはずです。もう年数が経ってるから忘れてしまったんでしょう、仕方ないですね」
と言うが私はもらってない自信があったので釈然としない思いに悶々としていた。
そして先生は、更に質問は無いですか?と言うので今後の治療方法などを聞くと
「とくにないです。もうなってしまったらマッサージとか専用のストッキングはくとかですね」
と言い、即また
「他に質問はないですか」
と威圧的に言ってきた。
この先生の態度にあまりにも不信感がつのり何も聞く気になれなかった。
まるで、『私は質問ないですか?とちゃんと聞きましたからね、後から何も言ってこないでくださね』と言っているかのようなちょっと異様な圧のある言われ方だった。
この先生には前にも不信感を感じる事があった。
CT検査と糖尿病の薬についての時だ。
もうこの先生に何かを質問したところで、的確な答えが返ってくる気がしなくて、何度も念押しのようにそして妙な圧をかけられながら
「他に質問ないですか!」
と言われたが、私も煮え切らないような言い方で
「ありません」
と答えた。
糖尿病の先生が紹介状まで書いてくれたのに、それが何の意味も無かったように思った。
このがんセンターの診察日まで我慢すれば、何らかの治療や回復を目指せる光を見れると思ったのにガッカリだった。
結局がんセンターは何もしてくれないし、何もアドバスもくれないんだなと思っていたら、この後に看護師さんからの話があると言う。
じゃあそこで聞こうかなと少しだけ希望を持てたのだった。
そして待合所で呼ばれ、看護師さんとの話に。
すると看護師さんから冒頭に謝られた。
「すみません、先生勘違いしてると思うんです。ピューレラさんは手術でリンパは細胞の一部しか取ってないので他の患者さんみたいに説明とか無かったと思うんです」
と。
だよねー、憶えてるわ。
私の手術を担当してくださった先生が、私の体型を心配してリンパを取るのは一部に留めてくださったんだったよね。
でもその細胞の一部だけ取った状態だと私は今後、治療のためのストッキングなどは自費になり保険は使えないと言う。
がんセンターでもリンパ浮腫に対する治療というか、講習みたいなのがあるが、それも私は自費参加になるので、どうしますか?と問われる。
もうさっきの先生の感じでも嫌になっていたのに、自費でわざわざがんセンターで講習受けなくてもいいわと思い、私はそれを断った。
がんセンターは頼れない。
自力で、調べてマッサージしたりストッキング買ったりしつつ、どうしてもとなったら、どこか他のリンパ浮腫外来を探そうと思う。
とまぁ、今回はリンパ浮腫が確定したわけだけど、治療してもらえるわけでも指導があるわけでもなく自分で何とかするしかないという結果になったのだった。
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