第167話 カツラと帽子の事
髪が抜けると必要になるのがウィッグ。
私は言いにくいからカツラと言ってた。
カツラはどういう頻度で利用するかによって選んだら良いと思う。
というのもね、私はすっごく高い医療用のカツラを買ったんだ。
それはね営業職をしていて毎日カツラ着用で仕事に行って毎日同じ髪型でキチンとしていないといけなかったから、耐久性の高いカツラじゃないとと思ったからなんだ。
もし専業主婦だったり、髪型がコロコロ変わっても問題の無い職場だったら安いカツラを複数買って楽しむのもアリだと思う。
個人差はあるけれど、カツラが必要なのは抗がん剤中とその後八ヶ月ぐらい。
その間もてばいいのだから、高い何十万もするカツラが必要かどうかは自分の状況によって検討したら良いと思う。
色んな人に、お世辞なのか「カツラに見えない」と言ってもらったカツラだけど高いの買って良かったなと思ったのは耐久性があった事ぐらいかなと思う。
色々調べたところによると、カツラは人毛100%だと良さそうに思えるかもしれないけど、それだと扱いにくくお手入れが大変なので、人毛ミックスというのがおススメと言ってる人やサイトが多かった。
だから私もそれにしたんだけど、それだって値段がピンからキリまである。
私が高いのを選んだもう一つの理由は、どんなものを選んだら良いか分からなかったからこそ、そのアドバイスやメンテナンスをしてくれる病院内の美容院が楽だし安心だと思ったから。
そこのカツラはどれもとても高かったんだよ。
安いのでも10万円ぐらい。
けれどね買って使ってみたからこそ思ったのは、そこまで高いものを買わなくてもそこその値段の物を買って、色々服を着替えるように楽しんでみるのもありだと思った事。
同じ髪型で過ごす必要のない人は断然そのやり方がおススメ。
後ね、カツラじゃなくて帽子なんだけど個人的にはケア帽子が最強だった。
何と言っても楽!肌触りが良いもののお気に入りをいくつか持ってたよ。
私は普通の外出にも、部屋で過ごす時にかぶるようなケア帽子を被って出かけてた。
周りの人にバレると思うかもしれないけれど、むしろ知ってくれて構わないと私は思ってた。
特にさ、外食する時にカツラだったらいんだけどケア帽子じゃない帽子を被ったまま食事をするって私には抵抗があって、それだったらケア帽子で「私今抗がん剤中なんです、帽子かぶったまま食事失礼します」というのを何も言わずにアピールできるかなとも思ったんだよね。
そしてケア帽子以外に良かったのが、大きめのキャスケット帽。
マリオやルイージたちみたいな横にふっくらタイプじゃなくて、後ろにかけて丸みのあるタイプが女性にはいいと思う。
というのも、そういうキャスケットだと『長い髪をまとめて帽子の中に入れてます風』に見せられるからね。
私は帽子に髪の毛がついてるタイプは買わなかったな。
それだったらカツラ被ればいいからね。
けど前髪だけのカツラというか髪の毛の束みたいなのは安いのを一個持ってたよ。
でもね、ズレるし面倒くさい。何より安物だったから不自然じゃないようにセットするのに時間かかるんだよね。
抗がん剤中の体がキツイ時にそこまで気を使っていられなかった。
という意味でも私にとってはやっぱりケア帽子が一番だったな。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます