第160話 子宮体がんと子宮頸がん
前回は、子宮頸がんに対する誤解を書いたけれど
今回は、子宮体がんと子宮頸がんの違いを書きます。
子宮頸がんは前回書いたように、多くがヒトパピローマウィルスが原因でなります。
それに対して子宮体がんは、エストロゲンなどの女性ホルモン過多や肥満、閉経が遅い事などが原因だと言われています。
出来る場所としては、子宮頸がんは子宮の入り口付近に出来るがんです。
体がんの方は子宮内膜に出来ます。
そのため、子宮頸がんをほったらかして進行したら体がんになると思っている方もいるようなのですが、上で書いたように発症原因が違いますし子宮頸がんの進行は骨盤内の他の臓器や直腸などにに進んでいきます。
そして手術の仕方や術後の状態も違います。
子宮頸がんの手術をされる方は術後に排尿障害が起こる事があり、自分で導尿する訓練をされる方もいます。
子宮体がんの場合、卵管に転移している場合に卵巣も切除するので、より更年期障害が出やすいです。
ですがガンになった原因が女性ホルモンなので、女性ホルモンを補う治療での更年期障害の緩和が出来ないのです。
なる年齢にも違いがあります。
子宮頸がんは比較的若年層(20代〜40代)で子宮体がんは40代〜50代(稀に若年層でもかかります)
後、子宮ガン検診で調べてもらえるのは大抵の場合、子宮頸がんです。
子宮体がんはもう少し奥の方なので、一般的な子宮ガン検診ではお願いしないと調べられない事があるようです。
そして子宮体がんは太めの人がかかりやすいようなのです。
糖尿病のところで、女性ホルモンの活躍で女性は成人病にかかりにくいというような事を書きましたが、思い浮かべてみてください……
太っている男性芸能人の方は比較的若い世代の方でも成人病になっていますよね。
ですが、女性の太っているタレントさんは健康な方がほとんどです。
あれはまさに女性ホルモンの活躍によるものでは無いかと推測します。
そうなのですが、せっかく活躍してくれている女性ホルモンが子宮体がんの原因になってしまう場合もあるのです。
今だに太っている私が言うのも何ですが、太めの若い女性は今が健康だからと楽観視せず少しずつ痩せていくのがガンや閉経後に一気に成人病になる危険を回避するためにもいいのだと思います。
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