第161話 ガンの公表

 最近芸能人の方でガンになったと発表する方多いですよね。


 昔はガンといえば、助からないイメージが多く本人に告知されないなんて事も多々あったのに。

 30年弱前にアナウンサーの逸見政孝さんが、自らの胃がんを記者会見で発表した時は衝撃的でした。


 今はステージが進んでいる方でも発表しますよね。


 こういったものを見て、「言わなくていいのに、有名人だからって可哀想」という感想を持たれる方もいると思います。


 ですが私は逆の意見です。


 人に隠さず言える事の楽さ、言いやすくなった世の中の変化はとても良かったなと思うのです。


 前に私は自らのガンを隠さないタイプだと書きましたが、言えないとか隠さないといけない方が辛くて、辛くてたまらないです。


 本当はガンによって体が辛いのに、それを隠しながら周りに気を使わなきゃいけないなんてキツくないですか?


 周りに気を使って!と甘えたいわけではなく、「ごめん、今ガンで体キツイんだ。ちょっと休憩」ぐらいの事はワガママじゃないと思うんだ。


 芸能人の方がガンを公表して、でも治療して良くなったらまた復帰してというのをやるのは私たち一般のガン経験者にも励みになるんです。


 そして隠さないといけないような、悪い病気というイメージをガンに対して多くの人が持たないようになる事が私たちの救いにもなります。


 だからと言って、芸能人の方が一般のガン患者のために言いたくない病気を公表して、人身御供うのようになれと言っているのではありません。


 芸能人の方だって、隠して仕事をするより公表して仕事をセーブしたり治療に専念した方が周りにも迷惑をかけずに済むし、回復の助けになってなると思います。


 後何と言っても、ファンや同じ病気の経験者の方からの励ましがどれだけ力になるか。

 それは公表しないと得られないものですよね。


 私は有名人では無いけれど、積極的に病気を言うことによって「実は私も……」なんて方と励ましあったり「友達がなって」という方に体験談を話して情報を少しでも提供して不安な気持ちを少しでも和らげてもらったりしています。


 それに私自身が、自分がガンだと話す事によって一人で抱え込まなくていい事がとても救われているのです。


 これからも色々書いていきますし、何か聞きたい事があったら遠慮なく聞いてください。

 気を悪くするなんて無いですし、むしろお役に立てたら嬉しいのですから。

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