第159話 糖尿病の誤解
前回は、子宮頸がんの誤解を書いたけれど今回は、糖尿病の誤解。
糖尿病って不摂生をした人がなるものだというイメージがありますよね?
まぁ一型と二型があって一型の方は子どもでもなるので、そちらは不摂生が原因ではないと知ってる人は多いと思います。
けれど二型は不摂生をしたデブの病気、と極端な言い方をすればこういったイメージを持たれている方は多いのではないでしょうか。
先日、某政治家さんがそのようなイメージの元で糖尿病患者をディスった事がニュースになりましたよね。
ですが自分がなってみて、知りましたが二型の方でも不摂生だけが原因では無いという事です。
何度か書いているけれど、私が糖尿病になったのは抗がん剤治療時に使ったステロイド剤のため。
しばらくはそれだけが原因だと思っていました。
ところが抗がん剤が終わって数値が一旦下がったものの中々、薬が止められる数値にならず、それどころか増えていったりもしました。
確かに私は見た目的に糖尿病を疑われそうな体型をしています。
ですが抗がん剤をやる前は予備軍ですら無かったのです。
その当時から特に食生活が悪くなったとか運動が減ったという事はありません。
なのに数値が減らない。
先生のお話を聞いたり、本や糖尿病の方の話を聞いていっているうちに、それらしき理由が分かってきました。
どうやら卵巣欠乏症が関係しているみたいなのです。
女性で糖尿病になる方は、ほとんど閉経後になっています。(二型の場合)
それはそれまでは女性ホルモンが、余分なエネルギーがあった時に皮下脂肪に蓄えるという働きがありました。
むしろ女性の体はそういったエネルギーを蓄えようとします。
そうやって皮下脂肪に蓄えると、血糖の調整が出来ます。そうやって調整出来るとインスリンに負担がかかりません。
ですが女性ホルモンが無くなると皮下脂肪ではなく内臓脂肪に蓄えるようになるため、血糖の調整をする物質が減るのだそうです。
そうなるとインスリンの効きが悪くなって糖尿病になってしまうらしいのです。
女性ホルモンは女性らしくするためだけでなく、体の中の調整もしてくれていたのです。
私の場合も、女性ホルモンがあった頃はエネルギー調整を皮下脂肪でしてくれていたのが、手術で卵巣を取り、女性ホルモンが出せなくなって内臓脂肪で蓄えるようになったために血糖調整が出来なくなったのだと思われます。
なので昔と同じ食事をしていたら、働いてくれていたはずの女性ホルモンが無いわけですから糖が消費されず、高血糖になっていたという事みたいです。
そんな私ですが、食べ過ぎというほど大食いではなく、むしろ少ないぐらいの時もあるのに私の体が糖を抱えてしまうのは、食べ方と食べる種類の少なさのせいでもあったのだと知りました。
最近「ベジファースト」という言葉を聞きませんか?
食事をする時に、ご飯からではなくサラダなどから食べる食事法です。
これをする事によって、糖の吸収も抑え、食物繊維も取れるのです。
某トクホ系の飲料やカロリミッ◯ファン◯ルみたいな物を摂るのと似たイメージでしょうか。
それをする事で、血糖の改善も出来るそうです。
というわけで、糖尿病は決して不摂生だけが原因のデブの怠け病だけというのは誤解なのです。
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