第60話 ガンカンジャ
自分が癌になってみると、情報がほしいということと
この先の治療の時の心情など、先輩の体験を読んで参考にしたいと思うようになる。
それでこういったところのブログはもちろん読みまくっているんだけど
それだけじゃなくて、市販の本も色々読みたくなる。
その中でも特にマンガは読みやすいので
私は何冊か読んでみた。
先日、そういったガンの闘病マンガで
『ガンカンジャ』という作品を読んだ。
この本ね、「真に迫る」とか「ぐっとくる」
なんてフレーズの紹介を見かけるし、話題になっているのか
いかにも良さげな本に思えるの。
けれどね、この本
ガンになって日の浅い人や
メンタルが鋼のガン経験者でないなら
読まない方がいい。
あっけらかん人間の私ですら、嫌なダメージをくらった。
将来の自分の病状に悲観的になりそうになる。
だからガンを患ってる人ほど悪い意味で読まない方がいい本だと感じた。
この本は、作者の体験記ではない。
お父さんがガン患者だったらしい。
だからちょっと大袈裟というか嘘っぽく感じてしまうところもあるのかもしれない。
闘病マンガやエッセイなら他にもっといい作品がいくつかある。
読んで前向きになったり参考になるものある。
けれどこの作品は感動ポルノ好きな人向けで
ガン患者向けじゃ無いというのを他の人がダメージ受ける前に書いておこうと思ったのだ。
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