第13話 手術前
手術、といっても私の場合はお腹を切るものでも
内視鏡でもなく、膣から子宮壁の細胞を取る
子宮内全面掻爬術というもので
そのために手術の数時間前に子宮口を広げるために
ラミナリアという棒状のものを挿入する処置をする。
これが色々なサイトを見るに
結構、痛いものらしいと読んでいたので
私も覚悟していた。
いつものように内診台にて処置を受けるのだが
カーテン向こうで先生と看護師さんが何本入れるかの話をしている。
看護師さんが「○○本ぐらいですか?」
(聞こえなかったが、その後の先生の返答からして5~6本ぐらいでそれぐらいが一般的らしいと推測された)
という問いに先生は
「そんなに無理。2本ね」
と言っているのが聞こえた。
私はほっとした。
私が未経産婦であることを考慮して先生は少なめにしてくれたんだと思った。
ところが、私が先日の処置時に看護師さんにアドバイスされた
ゆっくりとした深呼吸でのリラックス法が上手くいっていたのか
2本以上入りそうと見た先生は更に2本追加したのだ。
ウッ、さすがに痛いよ。
これ以上はもう無理。と思っていたらそこで勘弁してもらえた。
内診台から降りても違和感がハンパ無い。
座ってても、横になっても強めの生理痛のように痛い。
早く手術が始まって、この痛みからも解放されたいと思いながら
ひたすら耐えていた。
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