第14話 手術前2
子宮口を広げる処置のために入れたラミナリアが痛いから
早く手術になってくれないかな?と
ひたすら手術を心待ち(?)にしていた私に
「もう手術室空いてて手術出来るというから準備して行きましょう」
と看護師さんが言いにきてくれた。
やったねと、これから手術だというのに前向きのワクワク。
夫と看護師さんに手伝ってもらって手術着に着替え
エコノミークラス症候群防止ストッキングをはいた。
手術室までは車椅子で行く。
乗ったらそのまま行くのかと思いきや、一旦、書類チェックのために
ナースステーションに寄るという。
痛いから早く行きたいと思う状態で、いくつかの書類のダブルチェック確認と
サインをした。
はいはい、ダブルチェック大事だよね、とつい
もう良いから早くーと思ってしまう。
そういえば隣のベッドの人も、急患で即入院、即手術のために入ってきたけれど
手術室に行く前に、相当痛そうな状態で書類のチェックに答えていたっけ。
そうやってチェックが終るとやっと手術室へ。
手術室に入るところで看護師さんが
私と夫が他の夫婦よりかなり仲が良いと見ていたのだろう
ここから先はご主人様は入れないのでご主人となごりをおしんで(悲壮な言い方ではなく、少し茶化すように)と言ったのに
私は早く手術室に行って始まってほしいことばかり考えていたものだから
今思うと、ちょっとそっけないぐらいの「行ってくるね」の態度をしてしまった。
そしていよいよ手術室の中へ。
けれど中に入ってもそれらしきところはなく
更に奥に、そしてその更に奥のまた奥に入って
やっとそれっぽい場所についたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます