ヒラメのバタフライ

そんな感じだろうか。私の魚ライフは。


ヒラメのようにでかいのだか薄いのだかわからず、見た目はグロく、かつ実は美味い?味があると言われるし、自覚している。


ヒラメを最初に見つけた方は、さぞやびっくりしたに違いない。海面に擬態したヒラメ、以降次々と狩られただろう。


小学生の頃、バタフライをしたら皆に笑われた。

夏、オーバーだよ!

しかし私にとってのバタフライとはそんなもん。それ以降も泳ぎ方は変わらず、意外とクロールが上手いねと言われたが、息が続かずあえなく撃沈した。


今日一日は、よく家のことに気を付けて過ごしてみた。

魚に餌をやる。植物に水をやる。足りないものを買ってくる。図書館に借りていたDVDを返してきた。

掃除していたおばさん達に、求人されてますか、と聞きそうになり、止めておいた。


私は何を焦っているのだろう。そんなに誰かに負けたくないか。

負け郎でいることも或いは必要なのではないか。その上で役に立てればいいのではないか。

そんなことを考えながらモラトリアム時間を通過し、気が付けば祖母と母とドラマを見ていた。

朝に弟を連れて歩いたので、疲れてぐっと眠っていた。


ともすれば腐るあいつの面倒を見て、過ごすこの日はきっと無駄ではない。

だが来るニコチン中毒。


早く電子煙草を買わなくてはならない。

父に聞くと、タールが悪いのであって、ニコチン自体はそんなに悪くないのだそう。

弟は今は、隣の部屋にて音楽を聴いている。

今日も御陵さんに挨拶をしておいた。

明智光秀のドラマ誘致をこの町が頑張っていて、明智光秀は守り神なのだと教わった。

御陵さんは明智光秀を祀っている。周知の事実だ。


私が今日までいられたのも、明智光秀のお陰かもなあ。

明智さんありがとうと手を合わせる気持ちなりて、今日も賽銭してきました。


今日は姉弟揃って城を参ってきました。

今日は休館日。それでもいい景色は見れたし、心はほかほかになりました。


暑いと弟が帽子を脱ぎました。

地元の道路工事をしていたお兄さんがにこにこして見てくれました。

黄梅を抱いていた可愛いお婆さんが笑いかけてくださいました。


それだけで、心はほかほか。


では。

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