親愛なるM氏とRに捧ぐ

ことM氏が仕事熱心であり、部下の信望厚い上司であることは自他共に認められることである。


M氏は偉大である。たった一人の身で、立身出世を目指し、大都会を泳ぎ、遂にこの地へ辿り着いた。


然るに、今日の私が要るのもM氏のお陰である。


しかし、M氏よ、あなたは一つ誤解をしている。

親愛なるRは、他に熱心になるべきことがありて、今現在はそちらを頑張るべきだと思うのだ。


本当にそう思う。


Rがいなければ成り立たない日常があり、M氏がRに給紙を出すことでRは実に恵まれた日常を送れるかもしれない。

しかし一方にまだ手付かずのことありて、そちらをどうにも、しっかりと根を張らなければ今後のRの生活に差し支えると思うのだ。


こんな形でしか書けないが、M氏とRよ、今一度考えなおしてくれまいか。


Rの立身出世を望む。M氏に栄光あれ。


然るべき判断があるとするなら、きちんとそれを然るべき人らに説明してみてはくれまいか。


M氏とRに捧ぐ。


Hより。

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