第11話 沢嶋

「さて、行きますか!」

「まだ朝6時よ(#´・・)」

日の昇り始めた午前6時。melb.intstrialよりレンタルされた

大型ヘリがヘリポートに到着していた。元々軍用だけあって20mm機関砲、レーダーミサイル発射管等も付いている。やや早く起きすぎた

エクナ達は荷物を積み込み、ヘリの給油が終わるまで部屋に戻って待つ事にした。


部屋に戻ると父親であるイリシスが扉の前で待っていた。


「エクナ、これを」


エクナに手渡されたのは”沢嶋 恵奈(えな)”と書かれたネームプレートだった。


「それを胸元に付けておきなさい。日本ではその名前で行動することになるからな。」


漢字で書かれた自分の名前。日本国内ではこの名前で行動する。エクナはネームプレートを胸元に装着すると部屋に入り、出発まで休むことにした。

テレビをつけるといろんな企業のCMが流れていた。テイルズ自動車、カーペントエレクトロニクス・・・様々な企業がそこに映っていた。その中には日本企業もあった。Panasonicや旭化成、協和発酵キリンなど大手企業が数多く画面の中で流れてゆく・・・今から行く場所には、この画面の中に映っている企業の本社が立ち並ぶ場所だ。自らの父がこんな大企業と会談・交渉すると知ったエクナは少し驚いたようにもあった。


ヘリの給油・整備が終わったのは8:50だった。


「さぁ行きましょー(`・・)」


常時張り切っているエクナ。

イリシスはパイロットに敬礼するとエクナ達と共に乗り込んだ。


その先の運命を知らずに

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