第10話 Work

「行くよ!日本!海外視察!」


エクナは荷物をカバンに詰めながらニーナに話しかけた。

メルバート家はmelb.industrialにおいて日本の大企業との連携事業を企画しており、今回はその視察に向かう。1~2日目は東京、千葉、神奈川等の企業を視察し3~4日目は山口、広島、福岡の企業を視察する。


「でも4日間視察で残り3日間はフリーでしょ?荷物が多くなる・・・東京暑いし・・・」


季節は夏真っ只中の7月。

殺人的暑さの東京に明日ヘリで向かう。着替えもそうだが暑さ対策も必要となる。


「日焼け止め1Lで足りるかなぁ」

「姉さん、太陽にでも行くの?(´・・)」


ボケをかましている間もカバンに荷物を入れてゆく。

結果、姉妹の荷物だけでボストンバッグ×3という大荷物となった。


明日朝9時にマグナルスを出発し、日本へ向かう。日本まではヘリと護衛艦3隻で向かう。本来の渡航であれば護衛艦はいらない。しかし

マグナルスから日本へは

ユーラシア連合と北アメリカ連邦の領空を通る。領空・領海通過申請を行っているが、万一に備えて護衛艦3隻を付けている。

ましてメルバートが連携事業協定を結ぶのがバレれば襲撃される可能性もある。


「P○Pって入国審査引っかかるかなぁ?」

「なぜ持って行く(´・Д・)」


そんな事は気にしない姉妹は今日も平和である。姉妹は荷物をまとめると、余程疲れたのかベッドで眠ってしまった。

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