第4話 銀髪の乙女
エレベーターは2階のエントランスホールから1階のターミナルへと向かった。
到着したエクナの目の前には毛布に包まった”あの”少女が居た。
だが少し怒っているようだ。
「ですから・・・服を着ていただかないと・・・(´・Д・)」
「嫌だ!そもそもなぜお前が私の着替えを持っているんだ!(・Д・´)」
「お世話係ですから・・・(´・ω・`)」
どうやら銀髪の少女は服を着たくないらしい。というか担当の研究員が嫌いらしい。
「仕方が無い。修を呼んできてくれ」
研究員は”修”という名前の人物を呼びに行こうとした・・・その時
「あ!修!」
突然ターミナルの扉が開き、一人の男性が現れた。すると銀髪の少女は勢いよく走りだし、男の後ろに隠れた。
「これは・・・メルバート公爵。ようこそおいでなさいました。・・・この子は先程”生まれた”ものでして・・・大変お見苦しいところをお見せ致しました。すいません。」
男はイリシスにそう言うと彼に向かって一礼して、こう続けた。
「講話室へ向かいましょう。ご用件は既に承っております。エクナ様」
男は扉へ向かって歩き始めた。
少女も男の白衣を掴みながら付いてくる。すると
「・・・修・・・服を着せて・・・」
そういえば少女は服を着ていない。まだ毛布に包まったままである。
「・・・仕方ない。すみませんがエクナ様、この子の着替えを手伝っていただけませんか?」
エクナは少女の方を見た。少女は少し怯えているようだったが、すぐにエクナに微笑んでみせた。
「分かりました。任せてください。」
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