「さがみはららあ麺グランプリ」で町おこし!

藤堂 和弘

第1話 らあ麺グランプリから町おこしを!

 第3話は、相模原のグルメについて、ご紹介したいと思います。

 とにかく、お店が多い!!メジャーなフランチャイズ店はほぼ全て、市内に点在していると思います。コンビニエンスストアや、カーディーラー、ショッピングセンター(緑区;アリオ橋本、コーナン、ロイヤルホームセンター、中央区;カインズホーム、南区;イオン、イトーヨーカドー、伊勢丹、ボーノ、ユニディ、モアーズ、フジスーパー、ニトリモール、ドンキホーテ))等があり、マイカー利用であれば、市内で全ての物が手に入ります。特に国道16号線沿いには多くのファミリーレストランがあり、その中でも市内に187軒あるラーメン店は、それぞれのお店が個性を出し合い、優れた一品を市民に提供しています。

 その優れた味を試すのが、「さがみはらフェスタ」の一環として行われる「さがみはららあ麺グランプリ」で、毎年10月頃に開催されます。今回で7回目になり、今年は淵野辺公園(昨年は米軍相模補給廠)で行われました。出店数は11店舗、市内ラーメン自慢のお店ばかりで、その自慢の味を競うものです。全店舗、一律ワンコイン(500円)で食べられるのも大きな魅力のひとつです。審査方法は、気に入った店舗の箸袋を会場内の所定の投票箱に入れるというシンプルな方法です。今年は、創業15年目になる「博多長浜らーめん 六角堂本店」の「特製長浜ラーメン」が「グランプリ」を受賞しました。「準グランプリ」は、「しょうゆのおがわや 橋本店」の「濃厚豚骨味噌味玉らーめん」、「第3位」は、「らぁ麺食堂吉凛」の「臭みゼロ 吉凛の豚骨醤油らぁ麺」、「特別賞」は「JNファミリー」の「ゆず香る旬彩塩ラーメン」がそれぞれ受賞しました。

 ところで、これだけ、ラーメン店が立ち並ぶ中、各店舗で個性的なラーメンを作っているのに、「相模原ラーメン」というものが、ありません。

 ここで提案ですが、ふるさと相模原に、札幌や旭川、函館、白河、高山、喜多方、博多、熊本のように「相模原ラーメン」を作ってみたらいかがでしょうか?

 神奈川県中華料理業生活衛生組合や相模原市商工会議所、市商業観光課などが音頭を取って、「相模原ラーメン」を作れないものでしょうか?

全国に発信できる、これといった特産品がないと言われている相模原ですが、探せば広大な自然遺産?を持つ相模原なので、地域の特産品である「ゆず」や「やまといも」等を使ったラーメンはどうでしょうか?今後の特産品の目玉と成り得る一品なので、是非実現してほしいと思う「ラーメンファン」からのメッセージです。

でも、何故ここまでラーメンにこだわりがあるかと言えば、実は両親が田舎から出てきて、東京の「陶々亭」というお店で修行をして、各地のお店を転々とし、ここ相模原に夫婦でラーメン店を独立開業させ、一緒に働いていた従兄も市内でラーメン店を独立開業させていた(いずれも現在は、店主が他界したため廃業)から、「相模原ラーメン」がこの世に出て欲しいという思いが強いのかもしれませんね。機会があれば、ラーメン店を再度、開業したいという気持ちは私自身にもあります。でもこの歳になって、妻が了解してくれるかな?収入は開業時には持ち出しになるし、軌道に乗るまで何年かかるか?採算が取れるほど、稼げるのか?不安はいっぱいです。でも夢はまだ捨てていません!

両親は、朝早くから市場へ食材を買いに行き、夜遅くまで働いて、休みも週1日だけで、夏休みも3日間、年末も31日まで働くという具合で、個人経営者はとても大変な仕事だと感じていました。子供心にも普通のサラリーマンなら、週末遊びに行ったりすることもできたのに、お店は平日休みなので、級友が「どこどこに遊びに行ってきた!」なんて話を聞くと、羨ましいなぁと思っていたことも事実です。

そして、就職時に父親から「お前の好きな道を選べ」と言ってくれ、サラリーマン生活を選択することになったのですが、ラーメンを食べて、お腹いっぱい笑顔で帰るお客さんの姿は、やりがいのある仕事だと今では思えるようになってきました。両親の経営していたお店は、小さなお店でしたが、お客さんから楽しんでもらえ、喜んでもらえ、満足してもらえ、雨・風・雪・台風の日でもバイクで配達をして、お客さんから頼りにされるそんなお店でした。会社組織の中では、いくら偉くなっても、所詮は会社の歯車の一部でしかありません。個人店主は、一匹オオカミです。成功も失敗もすべて自分の度量次第です。一から十まですべて行わなければなりません。そんな父を誇らしく思います。

「相模原ラーメン」への想いはそんな経緯から生まれたものです。どこもやらなければ、自分で挑戦してみたいです。

個人的には、「淵野辺駅」から徒歩5分のところにある二郎系ラーメンの「らーめん きじとら」は、おなかが一杯になりすぎて、「もう1週間はラーメン食べなくてもいいなぁ!」と思えるほど量が多くて、大食漢の方にはおすすめな一店です。量は「大・中・並・小」と選べ、値段は600円とリーズナブルです。チャーシューも大きいです。麺は太麺で食べ答えあり。十分ごはんの代わりになります。ぜひ大食漢の方は、チャレンジしてみてください。

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「さがみはららあ麺グランプリ」で町おこし! 藤堂 和弘 @harupapa

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