第18話 案外、たくましいね~
朝起きると、息が白い。
首から下は羽毛布団の中。
顔だけが外気に冷やされて強張ってる気がする。
あ・・・あの子達はどうなったかな?
布団の足元に乗っかっていたはずの毛玉達を捜すが見当たらない。
大急ぎで起きて部屋を見回す。壁際の荷物の隙間にも居ない。
寝室はロフト。
トイレは一階の戸口近くに並べてある。
パタパタと階段を降りてゆくと、火の消えた暖炉の縁に3つの毛玉が集合していた。
暖炉のレンガに触ると、わずかに火の温もりがある。
灰の下にあった熾火を使って小枝から枝、太めの薪木へと火を移して行く。
パチパチと爆ぜる音が鳴り始めた頃を見計らって、3匹がそれぞれ伸びをした。
競うようにトイレへ出かけ、水飲み皿を経由して、挨拶に戻って来る。
この子達、結構たくましい。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます