第18話 案外、たくましいね~

朝起きると、息が白い。


首から下は羽毛布団の中。


顔だけが外気に冷やされて強張ってる気がする。


あ・・・あの子達はどうなったかな?


布団の足元に乗っかっていたはずの毛玉達を捜すが見当たらない。


大急ぎで起きて部屋を見回す。壁際の荷物の隙間にも居ない。


寝室はロフト。


トイレは一階の戸口近くに並べてある。


パタパタと階段を降りてゆくと、火の消えた暖炉の縁に3つの毛玉が集合していた。


暖炉のレンガに触ると、わずかに火の温もりがある。


灰の下にあった熾火を使って小枝から枝、太めの薪木へと火を移して行く。


パチパチと爆ぜる音が鳴り始めた頃を見計らって、3匹がそれぞれ伸びをした。


競うようにトイレへ出かけ、水飲み皿を経由して、挨拶に戻って来る。


この子達、結構たくましい。

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