第19話 三姉妹が怒った!

雪の中、レンタカーを走らせて、生キャラメルを食べに行った。


往復で、半日近くかかりそうだったので、3匹も車に乗せて連行だ。


1匹は窓から外を眺め、1匹はキャリーバッグに避難し、1匹は怯えて座席下へ。


座席下から運転者の足元へ出てきたりして危ないので、3匹ともキャリーに。。


某牧場に着いた頃には、どことなくやさぐれた顔になっていた。


・・・まずい。


そうは思ったが、来たからには、生キャラメルを食さなければならない。


散々に美味しい思いをしてから、冷え切ったキャリーに並ぶ尖った視線に謝罪する。


撫でたり声を掛けたり、なだめすかしつつ心持ち焦り気味に帰路につく。


キャリーに敷いた毛布にはカイロを入れておいたので下面だけは暖かかったはず。


ミーとも、ナーとも鳴かず、じっっっ・・と見つめる6つの瞳。


申し訳ありませんでした。


キャラメルは駄目だけど、何か美味しい物でも買ってあげよう。


そう思って刺身とか買ってみたんだけど、この子達、刺身が食べ物だと理解しない。


赤身も、白身も駄目。


カリカリと、パウチのウエットだけを食べる。


結局、冷え切ったコテージに戻るまで、三姉妹は身じろぎもせずに不貞寝。


すまんかった。

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