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ちょっとパターンは違いますが、この世界に不死者(生殖する必要がない生命体)がいたとしたら、その生命体は美醜に興味を持つのか気になります。
なんにせよ、大多数がファッションに興味がない世界ってある意味羨ましい。
【ご返信に対する追記】
いや、そもそも動物(人間含め)は「優れた遺伝子を残す」ために生殖するわけじゃないと思うんです。
よく、生殖行為において優れた遺伝子を残すために相手を選んでいると思いがちですが、そもそも優れた遺伝子を残してどうするのか? と、突き詰めていくと、実はその先には何もない。それを残したからじゃあどうなの? ってことを考えると、本来はなんの意味もない。
例えば優れた遺伝子を残して絶滅を防ぐためにという目的を設定して、じゃあなぜ、絶滅を防ぐ必要があるのか?
もっというと、人間はなぜ絶滅をしたくないと思うのか?
それは、意味より先立って死に際に体が防衛姿勢をとって抵抗するのと同じで、じつは理由なんてない気がします。
ただ、それに人間はそこに理由を求めようとする。人間は理由がないと、積極的に体が動かない。防御体制をとれない。
その「理由」が体を動かすための動機になっている。
で、何が言いたいのかというと、美醜の概念は人間の妄想に過ぎないということです。
上記のように仮定した場合に、不死者はおそらく生存するための防衛姿勢を取らなくなるんじゃなかろうかと。
そのような場合に、感情や価値観にどのように影響を及ぼすんだろうなあと思ってコメントしてしまいました。
何やらゴチャゴチャしてすみません。応援コメントの場所なのに、色々妄想してしまって。
作者様のこの掌編、すごく刺激になるテーマです。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
より優れた相手と生殖して優れた遺伝子を残したい、というところから美醜の概念が始まった、ということですね?
たぶんその生物も生殖ではなくても何らかの欲望はあると思うんですよ。だからその欲望から「好ましく思う」「思わない」が派生して、「人間で言えば美醜に近いもの」は生まれる、と思うんですが……
人間以外の生物、たとえば猿とか犬とかが美醜の概念を持っているかどうかすら私にはわからないので、人工知能とかが完成するまで、この問題はおあずけかもしれません。
美しいと思うことは感情の変化であり、美に興味がないということは感情のない人間と同じということになってしまいますね。
そんなディストピアみたいな世界になってもきっと誰かが変化を望むと信じていますが。
そういえばAIが美醜を判断するとして、判断基準って結局その人基準というか絶対の指標って存在しないですよね。
決めることはできますが、全員がそれに納得するかは別問題というか。
モナリザを全員が美しいとは思わないでしょうし、サモトラケのニケのような想像を掻き立てる美しさ、というものをAIがどう判断するのか気になります。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
今回はそこまで話を深めていないですが、いずれはそういうのも書きたいです。
私は、ほんの軽い思いつきで書いたので、みなさんのコメントに「そういう見方もあったか」と感心しています。