第102話つらきかな(惟明親王の返歌)

つらきかな

     うつろふまに

           八重桜

              訪へといわで

                    過ぐるこころは


                            新古今集


思いやりのないお方ですね


花の盛りを過ぎるまで


八重桜を見においでとも言わず


そのままお過ごしとは



惟明親王は、式子内親王様の甥(高倉天皇の皇子)。

さすが、血筋だろうか、詠み方が典雅に思います。


皮肉が通じる間柄も、いいな。

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