第27話 紅茶対ジャガイモ 中編

試合の場には二対のロボが対峙していた。


片方は戦乙女を象った翼持つ白き槍兵オルトリンデ。もう片方は紅茶のような

赤茶色をした剣と盾を持つ姫騎士ヴィクトリア。


どちらも女性型の機体である。


ヴィクトリアの機内では、セイロンが紅茶を飲んでいた。

「一人で飲むお茶は退屈だわ♪」

セイロンは余裕であった。


試合開始の合図とともに。オルトリンデの背から翼が射出された!!


翼は遠隔操作型機動砲台の一種、フェザー。


オルトリンデは30基のフェザーを操り、フェザーから放たれる光弾が

ヴィクトリアを攻める。


だが、剣を天に掲げたヴィクトリアは炎の翼を出して羽ばたかせ光を蹴散らす。


オルトリンデもライフルを掲げると、フェザーがライフル一体化し斧槍になる。

「あらあら、ジャガイモちゃんは突撃が好きなのね♪」


ハルバードを構え突撃してきたオルトリンデに、ヴィクトリアも盾と剣を一体化

させたシールドソードを構えて突撃する!!


光のハルバードと炎のシールドソードがぶつかり合い鍔競り合った!!


そして互いにビームと太陽のフレアの如き炎を撃ち合い、退き合う。

「あの紅茶娘、相変わらずいやみったらしいですわ。」

グレンダも機体の中でつぶやく。


二人の実力は互角であった。



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