第20話 後始末と宴会
新洞爺湖の激闘の後始末は、東西両軍全員の行力を駆使して行われた。
オモイビトがオモイカネと心を通わせる事で水を清め大地を補填し、森を再生させ
新たな命の育つ環境を取り戻す。
「死んだ人ん命ば取りかえせんのが、くやしかです。」
気流を操り空気を浄化しつつ虎太郎はつぶやく。
「それは皆同じだよ、だから奪われないように戦うんだ。」
エドが、機体を操り巨大な刀を大地に刺して祈るように作業しながら答える。
「虎太郎君は優しいんだね、ここに吹く風は優しい。」
ヘイヘが、カンテレを機内で弾きながら語る。
「ジャガイモちゃんには勿体無いお猿さんかしら♪」
セイロンとグレンダは、剣を交えていた。
作業の後の他の隊との交流では、それぞれのチームが料理を作りあい
食べあった。
ドレイク隊とティータイム小隊は
「「イギリスは紅茶だけで良い!!」」
と省かれた、カンテレ隊のトナカイのシチューが大人気で
二位がアロハ隊のロコモコ、三位がピロシキ隊のシャシリク。
ダイダラ小隊は、ラナが頭となって麺作りはエドと虎太郎。
グレンダとアンとラナがその他で沖縄すばを作るが4番目だった。
この演習によりダイダラ小隊は、エビス級の脅威とチームワークの大変さ
と戦う気持ち、守りたい心を学んだのであった。
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