第11話 そして休日へ

新富士樹海からダイダラに帰還した一行。

「赤城君は突出に注意、グレーデンとしっかり組んで動きなさい。」

艦長からの評価を受ける。


「は、以後注意します。」

と返す虎太郎。


「良い機体だよね、トックミオー♪」

「お相撲さんみたいだね。」

エドとラナが微笑む、前衛型の仲間が増えたと喜んでいる。


「・・・・・・余り離れすぎないで、修理機能から外れるから。」

とアンが釘を刺す、彼女の期待は管制塔であり修理装置RPGで言う

ヒーラーに相当する。


「・・・・・・く、機体があれば。」

と悔しがるのはヘルマン。


「あなたはオペレーターとして経験を積みなさい、指揮官希望でしょ?」

フランシスカ艦長がヘルマンを諭す。


「虎太郎、あなたは死ぬ気ですか!!敵に単騎で突撃して!!」

グレンダが虎太郎を咎める、まるで母親のように。


「・・・・・・敵ば見つけたら、首取りに行かんと。」

と虎太郎。


「撃破すれば良いという物ではありません!!シミュレーター付き合いなさい!!」

グレンダが、虎太郎の首根っこを掴むと引きずってシミュレーター室へ連行する。


「・・・・・・何だと、あの虎太郎を片手で!!」

驚くヘルマン。


「・・・・・・・グレンダ、彼に惚れたわね。」

アンがつぶやく。


こうして、ダイダラ小隊としての初陣は終わった。


田力島へ戻った、ダイダラ小隊。


機体を艦から下ろして整備に回す。


出撃がない日は授業である、そこは他の学生と変わらない。


座学や実技とカリキュラムをこなしていく。


そして、休日がやってくる。


土日祝祭日は休みである、事件が起きて潰れなければ。


夏季休暇や冬期休暇などの一定期間の休みがなければ

島の外には行けない、買い物や外食は島の商店街だ。


虎太郎とヘルマンを加えたダイダラ小隊も、それぞれの休日

を迎えることとなった。










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