第10話 新富士樹海チュートリアル戦 後編

着地に成功したダイダラ小隊、だが樹海からヒルコ獣がさらに出てくる。

「おお~、首手柄が出てきよった♪」

虎太郎が喜び、熊型のヒルコ獣と取っ組み合う。


まるで金太郎の昔話のように格闘し、熊型のヒルコ獣を押し倒してから

重量で押しつぶして撃破する。


「虎太郎、何をしてますの!!」

グレンダは、幼子を心配する母のように叫びつつ沸いてくる虫型のヒルコ獣を

ライフルで落ち落としていく。


「行くっよおおおおおおっ、竜巻の太刀!!」

エドは、刀を振るい竜巻のように回転して敵の群れを切っていく。


「せい!!破ぁ!!」

ラナは、機体の両手に棘鉄球付きのヌンチャクを持って撃破していく。


アンは、機体を宙に浮かせて戦場のチェック。

「グレンダ、虎太郎君を援護して!!エドも、突出しすぎないで!!」

コクピット内のレーダーを見ながら指示を出していく。


ダイダラの砲撃で撃破した虫型の分も含め、千匹ほどのヒルコ獣を

撃破した所でヒルコ獣達は姿を消した。


ダイダラから各機に

「ダイダラより全機へ状況終了につき、帰艦せよ。」

と、ヘルマンが指示を出す。


「俺はまだやれっど?」

虎太郎は言うが


「・・・・・・虎太郎、帰りますわよ?」

グレンダからの通信に従い、渋々とダイダラへと仲間達と帰っていくのだった。



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