第9話 新富士樹海チュートリアル戦 前編
田力島から発進したダイダラは、日立国本島の中心部にある新富士樹海へと進む。
新富士の樹海は、日本の富士樹海の5倍の広さがある森が7山が3の割合だ。
ダイダラの真下には平均高さ30メートルの、カブトムシやクワガタの昆虫型。
猪や熊や兎の動物型のヒルコ獣が各々好き勝手に自然を破壊していた。
おそらく、ヒルコが現地の無視や動物を取り込んだものと推測される。
「ダイダラ小隊、各機体出撃!!」
操縦席のあるブリッジでフランシスカが叫び、オペレーターのヘルマンが
通達とハッチの操作を行う。
ヘルマンは、戦人をまだ持っていないのでダイダラではオペレーター兼
サブパイロット扱いだ。
「ダイダラ1、行くよ♪」
黒い鎧武者型のスーパーロボット、チャンバリアンに乗ったエドが可愛らしい声で
期待のブースターを吹かせて発進。
「ダイダラ2、チューバーシーサー出るよ♪」
ライオンの頭部を持つ獣人型のスーパーロボット、強い獅子のと言う沖縄方言
の機体に乗ったラナも出撃。
「ダイダラ3、プチアンジュ。・・・・・・行きます!!」
少女の形をした人形、と言う姿の小さめなアンの機体が空を舞う。
「ダイダラ4、オルトリンデ発進!!」
戦乙女のような白い騎士風の機体に乗ったグレンダも出る。
「ダイダラ5、トックミオー参る!!」
最後に虎太郎の機体、武装した赤い力士風のトックミオーが艦を出る。
ダイダラ小隊に気づいたヒルコ獣のなかでカブトムシとクワガタが
空を飛び襲ってくる。
だが、戦艦形態のダイダラから放たれたビームのシャワーがカブトムシと
クワガタのヒルコ獣を蜂の巣にして次々と爆発させた。
「・・・・・・は、初めて敵を撃破しました。」
撃ったのはヘルマン、ブリッジでうなだれる。
「しっかりしなさい、まだ戦いは終わってないわ!!」
フランシスカがヘルマンの背中を叩いて活を入れる。
ヘルマンが討ち漏らした敵をオルトリンデがライフルでビームを撃ち
プチアンジュが頭部の髪の毛状のケーブルの束を触手のように操り
敵を貫き電流を流して砕いて空の敵を片付ける。
チューバーシーサーは、拳を頭上に掲げると、太陽からエネルギーを集め
拳にオレンジ色のエネルギーの球を纏わせる。
「行くよ~!!ティーダーメーゴーサーッ!!」
技の名を叫び、降下地点にいた猪型のヒルコ獣の顔面に
エネルギーの球を纏った拳で正拳突きを叩き込み爆砕する。
「ラナもやるねえ♪僕も頑張らないと。」
チャンバリアン、両腕を背中に回して二本の筒状のパーツを
胸の前で組み合わせると筒が伸びて変形し巨大な日本刀が形成される。
「熊さん、もらうぜ!!」
そして、熊型のヒルコ獣を一刀両断に切り下ろす。
3番目に降下したトックミオーは
「・・・・・熊の首手柄ば、持って行かれよったか!!」
エドに熊を倒されて残念がる。
4番手にオルトリンデ、5番手にプチアンジュと、ダイダラ以外の小隊の
全機が着地に成功した。
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