第8話 生死骨肉 後編
トックミオーの構えは、立会いだった。
骨組にのった虎太郎も構える。
「ちょっと、格納庫で何してるんですの!!」
オルトリンデに乗っているグレンダが叫ぶ!!
「問題なかとです、俺が勝ちます!!」
グレンダに応答する虎太郎。
「・・・・・・ちょ、まて虎太郎問題を起こすな!!」
ヘルマンも叫ぶが遅かった。
骨組とトックミオーが激しい音を立ててぶつかりあう!!
すると、トックミオーと骨組の頭部が一つに混ざっていた。
更に互いに廻しを掴むかのように組み合う事で上半身が一体化する。
そして足を絡めあう事で下半身も一体化していき骨組とトックミオーは
完全に融合を果たしたのであった。
「これが本当の一人相撲だね。」
エドの言葉にラナが笑う、言葉は間違っているが光景は間違っていない。
「オモイカネって、色んな現象を起こすけどこれは珍しいケースね。」
艦長もダイダラ内部からの通信画面でトックミオーの取り組みをみて珍しがる。
そして、格納庫内部に警報が鳴り響く。
「新富士樹海にヒルコ獣の群れが出現、ダイダラ小隊は出動して下さい!!」
アナウンスを聞いた面々は急いで、機体に乗っている者はダイダラのハッチに機体ごと乗り込み、生身の者も急いで乗り込む。
小隊全員がダイダラに搭乗し終えると、ドッグのハッチが開きダイダラは発進した。
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