その他
備忘録(設定総集)
※この章は、「世界樹の市場」にて出てきた用語および人物を簡易にまとめたものです。
まとめたもの、とはいっても話中に出てきた要素を拾い集めたものであるため、致命的なネタバレなどは存在しません。毎話ごとに更新予定。
◆◆登場人物◆◆
●紅と青-二人はひとつ屋根の下-
・ラクリ・エスト(紅竜族/女/樹海在住)
魔法と本に関心を持つ、紫の衣をまとう折膝二足歩行の竜。種族名通り、鮮やかな赤色の鱗を持つ。また、食事に関しては、調理した肉と野菜を好んで食べる。
樹海に建っている小屋でリエードと住んでおり、その二階を自室として使っている。
・リエード・イトス(青竜族/男/樹海在住)
遺産に関心を持つ、サンバイザーのような帽子を被る四足歩行の竜。暗い青色の鱗を持ち、その手先は見た目に似合わず器用である。生の肉や、甘い菓子を好んで食べる。
樹海に建っている小屋でラクリと住んでおり、その一階を自室として使っている。
●三人の王-市場に翻る白き衣-
・グレイズ(竜族/男/市場在住)
世界樹を治める、立脚類の竜の王の一人。ほぼ全身を白い鱗が覆っているが、一部分は黒い。唇で隠されていない牙と、頭頂部からうなじにかけて存在する逆立つ鱗が、彼の人相を大層悪くしている。
見た目に似合わず魔法を扱うのを得意としており、空を舞うことも可能である。
・フェリ(人間/女/市場在住)
世界樹を治める王の一人。白い長髪と黒い目が特徴的だが、それよりも目を引くのは、その背中にある剣、斧、槍の武器だろう。のんびりとすることを好む。
・カル(獣犬族/男/市場在住)
世界樹を治める立脚類の獣の王の一人。灰色の長い毛並みと、瞳が特徴。ふわふわとしている毛並みの手入れは毎日欠かさない。
●暗がりの洞窟-岩を操り形持たぬもの-
・テレア(ドラゴン/?/荒野在住)
荒野の洞窟にて、ダンジョン洞を経営している訛りの強いドラゴン。荒野の地下を自由に作り替え、そこを騎士たちの訓練場として提供している。
普段は山に首長竜の首をつけたような姿をしているが、立脚二足歩行の竜へと姿を変えることが可能。
・テラー(ドラゴン/?/荒野在住)
荒野の洞窟にて、ダンジョン洞にいる、立脚二足歩行の狐。転移が得意で、ダンジョン洞から訓練兵を連れだしたりできる。
瞬間移動の魔法を得意とし、親しい者の送り迎えなどをしたりする。市場では、瞬間移動が使えるのは彼だけである。
・テル(人間/男/荒れ地在住)
市場の貧困街の夫婦のもとで生まれたものの、テレアに引き取られた子供。
食物から魔力を摂取することができず、彼女に引き渡された。
●石飛堂-輝石の主が替わる場所-
・ギル・ヴルム(土竜族/男/市場在住)
市場に住む土竜族。山飛竜のシェーシャと共に宝石店「石飛堂」を営んでおり、主に原石の加工・販売を行っている。元傭兵であるが、その生活に戻るつもりはないらしい。
大剣を扱うことを得意とするが、武器なら大抵のものを扱える。
・シェーシャ・タラスク(飛竜族/女/市場在住)
市場に住む山飛竜。土竜のギルと共に宝石店「石飛堂」を営んでおり、主に店番をしている。ギルと共に市場へとやってきたが、世間知らずな部分も多い。
脚に革製のポーチをつけている。陣を使う魔法を使うことを得意としており、そのジャンルは広い。
・リジール(人間/女/市場在住)
貧困に悩む少女。食い逃げをしたことを手配され、ギルに捕まえられる。
●他(中心とはならない人物たち)
・クロッス(人間/男/市場在住)
遺産に関心を持ち、リエードに遺産をよこすことがある。
・アレン(紅竜族/女/?在住)
ラクリのことを母と呼ぶ紅竜族。
・エルディ(青竜族/男/?)
リエードの父親で、青竜族の長をしている。
・ベルデ(青竜族/男/?)
荷運びを役職としている青竜。その背中には荷物がたかく積み上げられているが、下ろすことはめったにない。
・インス(人間/男/市場詰所在住)
黒髪黒目の、市場をまもる騎士の一人。樹海の小屋在住の二人とはそれなりの交流がある。デイルを兄にもち、自宅には己を慕うタマモという狐がいる。
・デイル(人間/男/市場在住)
黒目黒髪の好青年だが、騎士団の団長の一人であり、よく騎士団の訓練の人手探しをよくしている。弟にインスをもつ。
・ジュエル(山飛竜/男/山飛竜の縄張り在住)
シェーシャの兄で、弟にレヴィがいる。遊ぶのが好きで、仲間とよく遊んでいる。
・レヴィ(山飛竜/男/山飛竜の縄張り在住)
シェーシャの兄で、ジュエルの弟。祖父である長老の口調の真似をしながら、群れの仕事を真面目にこなしている。
・メト・シア(人間/女/市場在住)
市場にいる少女。
・リッキ(人間/男/市場在住)
市場に住む少年。テルとウェニーと共によく遊んでいる。三人の中でも、引っ張っていくタイプ。
・ミシア・レド(狼/男/市場在住)
市場に住む市民。
・タマモ(狐/女/市場在住)
騎士のデイル宅にて使用人のようなことをしている四足の獣。
デイルの弟であるインスを坊ちゃんと呼び慕っており、彼に対しては異常なまでに気をかけている。
・ウェニー(獣/男/市場在住)
テル、リッキと共によく遊んでいる少年。率先して動くタイプではないが、一歩引いた位置で、いたずらの見張りをよく買って出る。
・ビルドル(ドラゴン/男/市場在住)
医者をしている、人間の姿をしたドラゴン。いつもめんどくさそうにふるまっているものの、仕事はちゃんとこなす。
生体情報の書き換えを得意としており、他者の体毛の一部の色を変えたり、皮膚の色を変えたりすることができる。
・トレム(飛竜族/男/市場在住)
市場で郵便局員として働いている山飛竜。シェーシャよりも早くに市場へと来た。
非番のときは石飛堂の二人によく誘われたりしている。
・バーン(土竜/男/土竜の群れ所属)
血統主義の土竜の中で、護衛を行っている土竜。
・フィレア(土竜/女/土竜の群れ所属)
血統主義の土竜の中で、護衛を行っている土竜。
・ヴィーク(獣/女/市場在住)
市場内の事件に暗躍しているとうわさされている黒く大きな四脚類の獣。
・アリア(人間/女/紅竜の村付近)
ラクリの幼馴染であり、黒髪と金の瞳が特徴。
・リドル(獣/男/市場在住)
獣の王・カルの側近をしている、獅子の四脚類。
・レミー(獣/女/市場在住)
人間の王・フェリの側近をしている
。
◆◆用語◆◆
●地形
・世界樹
いつの時代から存在する巨大な樹木。いつしかそこにはいろいろな者たちが集まり、市場ができていた。非常に大きな樹で、昼間にもなると、市場に影が落ちる。
・市場
世界樹に集まった者たちが築いた市場。商売施設だけでなく、住居や公園などがある。商業の中心地となっており、故に魔法や遺産、情報などがよく流通している。
・樹海
市場外の一角に広がっている。ラクリとリエードの二人が住んでおり、小さな崖や川などもある。よく迷うため、市場の者はあまり寄り付かない。
・荒野(別称・荒れ地、岩場)
市場外の一角に広がっている。テレアとテラーがダンジョン洞を開いているが、大地の隆起が激しかったり、岩が転がっていたりと不毛な大地である。
・草原
市場外の一角に広がっている。市場を行き来する者たちがよく通るため道がある。しかしある程度背の低い草木ばかりがある。物者の流通もここが中心だ。
樹海の方には、泉と小屋がある。
・泉
樹海寄りの草原にある泉で、樹海と市場の方向へ川が流れている。貯水され、生活用水としても使われている。
いつからあるか分からないが、泉の底では魔法が常に発動しているらしく、水が枯れることはない。
・水場
市場にある、泉から引かれている水場。市場は広大であるため、いくつか点在している。そのうちの一つが、石飛堂の裏手にある。
飲み水以外にも水浴び用、洗濯用などいくつかに分かれていたりもし、住民たちの雑談の場所になる。
●種族
・竜族
ラクリやリエードたち、鱗類の総称。鱗の色や住処の特徴によって名前に紅竜(コウリュウ)、青竜(セイリュウ)などと呼ばれている。中には人間よりの骨格をした者もいる。
・人間
クロッスなどの種族をさす。毛皮ではなく皮膚がほぼ全身を覆っているのが特徴。
・獣
テラーのような全身が毛皮で覆われている者たちの総称。体の特徴により名称が変わる。テラーは狐と呼ばれる。中には人間よりの骨格をした者もいる。
・ドラゴン
テレア、テラー、ビルドルなどの存在をさす。
異常とも言える魔法を使える者のこと。テレアだと姿の変化と、大量の岩の変形と維持。ビルドルだと生体情報の書き換えが例に挙げられる。因果は不明だが、寿命もかなり長い。
市場の魔法使いなどはできて、ある程度の流体生成、小さな固体の固定化くらいである。
・二足、四足、立脚類、膝折類
竜、獣に多く見られる骨格の呼称。リエードなどの前脚後ろ足で歩くものを四足という。二足は人間やラクリなど、後ろ脚だけで歩行するものをいう。この中で、膝やすねの部分が地面と垂直なものを立脚類、脚をおりたたむような形になっているものを膝折類という。
・飛竜
手ではなく翼を腕に持つ鱗類のこと。住処としている場所によって呼称が変わる。シェーシャは山飛竜と呼ばれる。魔法を使わずに飛翔することが可能である。
市場には二頭の山飛竜がいることが確認されている。
●その他
・魔法
魔力の流れを操ることによって、現象や物質を再現すること。
魔法には二種類あり、後述する陣とよばれるものを利用するものと、しないものがある。
陣を用いるものは、陣に引き寄せられるという魔力の性質を利用する。集めた魔力を操り、現象や物質の再現を行う。ラクリやシェーシャの魔法がこれにあたる。
用いないものは、自ら魔力を集め、それらで魔法を使用する。グレイズやタマモの魔法がこれにあたる。
どちらが強力かといえば、産まれながらの素質の関係上、なしの方であるのが一般論である。
・魔力
世界に満ち溢れている、すべてを構築しているといわれているもの。構築しているのは生物の身体から、石、樹木にいたるまで、といわれている。
・遺産
世界の各地にいる遺跡から見つかる、箱型だったり棒型だったりする用途不明の道具。中には動くものがあり、市場では研究や解体が盛んである。
・王
市場を治めている三人の王の総称。とはいっても権力などがあるわけでもなく、市場の一市民として生活をしている。外見の共通点といえば、白い衣をまとっていることと、身体的特徴が白だということだろうか。他に強いてあげれば、特徴的なものを身に着け、体得していることか。
市場でイベントなどを行う際に、騎士たちを指揮したり、取り締まるのが主な仕事である。
・白い衣
世界樹に関係している仕事をしている者たちのみが身に着けているもの。一般市民が見るのは、大半が王の身に着けているものだろう。
・騎士団
インスやデイルの所属している、市場の治安を維持するための組織。市場でのトラブルや、市場に関係する事件を収束させるために動く。普段は見回りを中心に動く。
・陣
魔力を集めるために用いられるもの。様々な図形を組み合わせて描かれることが多い。
魔力は陣に集まる性質がある、とわりと最近発見された。だが魔法が扱えるかどうかは使用者の素質であり、使えない者は多い。
それでも陣なしで使える魔法使いしかいなかった時代と比べれば、陣によって魔法の研究者は増加した。
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