応援コメント

青は箱と戯れ、日々を過ごす」への応援コメント

  • 「自分の小説のどこをどう直したらいいかみんなで意見交換してみよう」企画参加ありがとうございます。

    ここまで読ませていただきました。
    率直な感想を。

    個々の描写はものすごく上手で見習うべきところが多いと感じました。その一方でこの作品、「読者が群盲象を撫でる状態に叩き込まれているな」という印象に。

    三人称で描かれた日常描写は、作中の登場キャラクターにとって「対処しなければいけない事件」もなく、「知的好奇心を刺激するような情報の格差」もなく、淡々と続く日常です。それを見て読者は、分からないのです。この作品のコンセプトが。ここから動き出して事件を解決するような話なのか、それとも日常がただ延々と続く話なのか。そして読者をどこへ連れて行ってくれるのか。

    目玉となるコンセプトの部分を紹介文やタイトルでもう少し明示されるとよいかと思います。現状では序盤で振り落とされる人が多いかと。

    作者からの返信

     鶴屋さん、素敵な企画の立案、ありがとうございました。

     たしかにこのお話、全体を通して、事件を追いかけて奔走するものでもないですし、話として切り取られた物語になんらかの情報や教訓、彼らの成長を促すものがあるわけでもありません。
     何が起こるのか。好奇心を掻き立て、次へと向かわせる動機が極めて弱いかもしれません。
    (もともとは短編が永遠と続く想定のもと書きましたので、登場人物にスポットライトを当てたい意図で、彼らを取り巻く状況を蔑ろにしていた感じはありますね。後半には全キャラパートを跨いだ大きいイベントを用意してはいますが、そこに入る頃には……ということですね)

     なるほど、たしかに。キャラクター先行で書いていた影響が色濃く出ていたようです。
     貴重なご意見、ありがとうございました。