第4話
と、言いたいところだが水はもらえた。水神様に貰った水は冷たくておいしかった。水神様は小さな龍の形をしていて名はなく水神様と呼ばれているらしい。神々の知識partⅠは便利でであった神に反応し、挨拶をした神の名前や何を治めているかわかる。その他の機能に神々の禁忌や大体の性格、例えば火の神だったら気性が荒いなど、が載っていおり、神は気まぐれなのですぐどこかに移動してしまうことが多いとも書いてあった。
この龍、ずっと私の首に巻きついているんだけど…。
なんかかおをみていたら愛着がわいてきた
さっき龍見たいって言ったの訂正する!体が伸び切ったタツノオトシゴだ!目とかくちのあたりとかなんかひょうきんだし首のあたりに毛が生えてないし!
なによりかわいい!
そして体が冷たい!この暑いのにちょうどいい!
けどこっちの暑さって日本みたいな温帯湿潤気候的な暑さじゃなくてイタリアやスペインみたいなどちらかというと地中海性気候的な暑さなの
んーまぁ要するにじめっとした暑さじゃなくてからっとした暑さかな?
日本よりは過ごしやすいけれどついつい水分補給を怠って脱水症状になりやすい気がする。
いや、今は脱水症状うんぬんではない!ついに草原についたんだ!
露骨に生える植物が違うからここから見える場所が草原なのだろう。いやきっとそうだ!
さすがVRMMO(ファンタジー)地球とは違うね☆
草原は背丈が私の腰くらいまである草が生えている。といっても、今の私の腰の高さはたかが知れているだろうけど。だって六歳児の腰だよ!?あってないようなもんじゃないか!
この道なき草原をいくのか、それとも、道なき森を行くのか…
これは私の未来にかかわる大切な決断であると思う。森の中で道に迷うほうが食糧的な意味で森の中のほうがいいけど、人に合う確率は少ない。草原を行ったほうが人に合える確率は高いけど、道に迷った時飢え死にしそう。これは結構難しい問題だ。悩んでいても仕方がないし、枝を立てて倒れた方向に進もう
パタン
そう、音も立てずに倒れた枝が刺している方向は草原。枝は私に草原に行けといっている。
ならば行くしかないな!
初めの第一歩!
わたしは!ついに草原への第一歩を踏み出したのだ!
とことことことことことこ
歩いているんだけど一向に景色が変わらない謎
とことことことことことこ
それとも私の一歩が小さいだけ?そりゃあ六歳児だもん!しょうがないね☆
とことことことことことこ
景色が変わらないから不安になってくる。本当にこっちであってるんだろうか?
いや、枝さんがそう決められたのだ!逆らうことは許されない!
ていうかさぁ、まだ、水神様首に巻きついてるんだけどどうすればいいかなぁ?誰か良案プリーズ!
さっき、水神様がみたことがない物質でできたコップに水を入れたのを小っちゃいおててでもじもじしながらくれたからまだ一言もしゃべってないんだよね。
「水神様、水神様」
『え、あ、ぼ僕?…僕……水神様違う….水龍…..』
「水龍様だったのですか、私の名前は雪月と申します。本名ではないことをお許しください
先ほどは、水を下さり大変感謝をしております」
『名前…気に…してない….水…どういたしまして….あと…話し方』
「…話し方、ですか?」
『…ふれんどりー?に話して…』
「分かりました。水龍様の名前はなんですか?」
そういってからしまったと思った。神に名前を聞くことは一種の契約だからだ。私にはまだそんな覚悟はできていない。
『…名前?…水龍って…呼ばれてる…名前…….欲しいな…』
ダメっていえないこの可愛さ!
いや、待て待て待て自分。自分より高位の存在に名前を付けるのは相手と私の位が逆転してしまう。
ここはやはりNOといえる日本人!流されないぞ!
「あの、名前は付けられ」
『…ダメ?』
かわいすぎる!!!そんな首を傾げられてダメっていえるはずがないじゃないか!
「…いいですよ」
え、この子水龍だよね?神の一柱でしょ?これは、責 任 重 大!!
水龍…みず…りゅう…すい…彗星の彗!
彗(すい)だったら男の子の名前として有だよね
「すい、でどうですか?彗星の彗。それだと真名を取られやすいから彗蓮(すいれん)でどうでしょう?」
『嬉しい…』
そういうと、彗の体が光に包まれ鈴が鳴る音が響き、彗がいた場所には男の子が現れた。
「この姿では…..初めまして…我が主」
なにこれ!!!!
かわいすぎる!白の髪の毛に金色のメッシュが入っててなんて言うんだろう?十歳くらいなんだけれど、幼さと鋭さが混じった顔立ちになっていて将来女の子に引っ張りだこになることだろう。
「とりあえず人が居るところに行きたいです」
「それなら…あっち…」
指さしたのはさっきまで向かっていた方向。やっぱり枝さんは間違いじゃなかったんだ!
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