第3話
…ところでここはどこなんだろう?
みた感じ森のようだけれど。国名とかさー知りたいじゃん?誰かー教えてくださーいな
そんなことをふざけながら考えていると頭の中にポンッと音がして『位置情報を取得しています…...ここは神の森です。』ぇえええええええええええまじで!?私の頭にナビがついた!カーナビならぬガウナビ!
もしかして、私の体にGPSついちゃってる感じ!?本当だったらテンション上がるー(棒)
そう思っていると、頭の中にすごく簡単な地図が現れた
いやいやいやいや、簡単だからといって国の形を丸、三角、四角で表すのはどうかと思うわけですよ。
今いる位置が様々な国に面してる神の森(五角形)。様々な国に面してるがその中でも人族のほうが近い。ちなみにこの森の周りには草原が広がっていてそこから少し行くと様々な国があるらしい。
今まで忘れていたけれど私の格好は手触りのいい生地でできたワンピースだ。しかも真っ白な奴。
森の中なのに真っ白ってどうなのよ。絶対汚れるやん。
腕にはブレスレッド。黒いつやつやした蛇のようなもの...金属のようだけれどじんわりとした冷たさがある
首にはネックレス。太陽の形をしていて真ん中に青い宝石が入っている…今までに見たことのない質感だ。これもまたじんわりとしたひんやり感がある。
多分つけたのは母様と父様だな。声を大にして言いたいこれらは一体何なんだ!?
…装飾品も確認したことだし、とりあえず道を探しに行こう。
歩いていて思ったんだけどさ、ここ動物多いね!
リス(仮)やネズミ(仮)、ウサギ(仮)はたくさん見たしさっきなんて狐(仮)もいた!触れそうな距離だったけど狐ってエキノコックス持ってるかもしれないから危ないよね。
たとえ、私が見たことのない色合いの動物がいたりウサギに角が生えてたり、狐の尾っぽが二本だったりもしても動物に寄生虫はつきものだから危ない…と思う。
私的にはいかしていてカッコいいと思うだが問題はそこではないのだ。肉はうまいのかそこが問題だ。
こんなことを考えるとは大分ゼミの顧問の思想に毒されて来たと思う。あ、ちなみに私はハンターライフというゼミのゼミ生だった。
顧問は破天荒な人というか自由人というかなんて言うんだろう…?とりあえずいきなり授業中に干し柿を作ったり、スモークチーズを作ったりしていた。…今考えるとあの人頭おかしいな…
いや、違う!私はそんなことを考えたかったわけではない!
私は道を探していたんだ!
早く第一村人発見したいな。いや別に第一商人や第一貴族でもいいんだけどさぁー。人いないかなー
そんなのんきなことを考えていられたのも最初だけ。暑い中水も飲まずに長い時間歩くのはつらい。
歩き出したのは昼頃だったけど、腹時計の具合から行くにたぶん今は三時くらいじゃないかと思う。私の腹時計がおやつを食べたいといっている気がする。特に今日は駄菓子屋で売っている駄菓子ではなく家の近くにあるポプリという名前の喫茶店のケーキが食べたい気分だ。特に季節限定の和栗のモンブランがいい。
そんなことを考えて、疲れたということから意識を飛ばそうとするがやはり疲労が蓄積しているようだ。教育実習中とか睡眠時間が一時間の日もあったしな。レポートもほぼ徹夜で書き上げたし…あれ?最近まともに寝てない?町に行ったらたっぷり睡眠時間を取ろう。疲れは怪我のもとだ。
さぁ、そのためにも道を探しに行こう。
そんなかっこよくまとめた数十秒後、私は道に出た
出た瞬間疲れと脱水症状により私はめまいに襲われてぶっ倒れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます