第2話

い、刺された(暫定)雪月華ですよ

どうやら私は死後の世界というものに来てしまったようですね。

そう考えた理由ですか?

私が今いるここは川の向こう側。

そのことから導き出される答えは私渡っちゃっていますよね?気のせいじゃないですよね?三途の川!

そう思った時でした。

「待ちわびたぞ、我らが吾子よ!」

「そうよ!待ってたのよ!わたしの可愛い娘!」

な、なんなんでしょう!この人たちは!

「ど、どなたでしょうか?」

「あ、そうね!自己紹介を忘れていたわ!妾は日出でる国の神が一柱天照大神」

「俺の名は冥界を統べるものハデス」

え、この人たち厨二病ですか?

「言っておくけど厨二病じゃないぞ?」

心を読まれました!

「娘が思っていることぐらいわからなくては親とは言えぬだろう?」

「そうよね!さすがハデスだわ!」

テンション高いですね…

「雪月華、あなたの名前は、月は冥界を、華は天上界、そして雪は人間界を表しているわ。名はそのものの本性を表すの、この名前は貴女にぴったりだわ。

あなたは妾と、ハデスの間に生まれた子。だから今から貴女に今までの世界ではない世界に行ってもらうわ。楽しんできてね!」

「人間界ではwhite skyというゲームの世界だという。楽しんでおいで」

「言い忘れてたわ。神にとって真名は大切なもの。誰にも教えちゃだめよ?」

分かりました。そういう前に飛ばされたのが今さっきのことになります。

私は今white skyの世界にいる。

なんということでしょう!とりあえず

「ステータスウィンドウオープン!」

そういうと、私の目の前に半透明の板のようなものが現れました。その板には文字が書いてあり

雪月華

種族 異端の子(神)

年 6

顔 100(+20)

神力 99(+100)

体力2(+10)

運 100(+50)

仕事 自由 被庇護者

種族スキル 天術 冥術 求心 異端 世界の知恵 神に関する知識partⅠ

仕事スキル 自由 庇護欲


な、なんなのでしょうこの異常なプラス値

そして絶望的な私の体力値。そしてどんな掲示板にも出てこなかった異端の子という種族。そして唯一いないといわれた神という種族である私。

…この仕事の欄の自由とは無職ということなのでしょうか?無職と一緒にかかれているのは被護者。どちらにしても働けなさそうです。

その次に気になったのは私の年が六歳ということです!

なんでですか!このゲームは12歳から100までが普通でそれ以外がレアですがマイナスの効果が大きかったはずです。けれど出る確率が0.001%以下だったからでるとはおもっていませんでした。

いや、ちょっと待てちょっと待つんだ自分。さっき母はなんといいましたか?

確か母は『いままでの世界ではない世界』と言っていました。つまりここは一つの世界なのではないでしょうか?それこそ本当にやり直しができませんし全てがランダムになります。


…ならば私はこのwhite skyの世界で生き延びようではないか


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る