紹介:煉
こんにちは、
今日は俺の友達、
煉はとっても真面目な人なんです。
種類は人間で、いつも勉強してるから頭も良いかな。
……俺? 俺も一応人間ですよ。煉と同じです。でも、この学校は人間じゃない人も多いから……あれ、人って言ったらおかしい? まあ良いか……。
三年一組にいるから、三組の俺とは別のクラス。去年は同じだったんだけどね……残念。
「音、どうやったら能力って身につくかなぁ」
これが彼の悩み。
俺は別にそんなものなくても良いと思うんだけど、煉は自分が特殊な力とか持っていないことを気にしているみたい。
「こればかりはわからないよ……」
「やっぱ生まれ持っての才能って感じなのかな……うーん」
特殊な力はない方が絶対良いのになぁ。ない人からすると羨ましいのかな?
煉は色々努力してるから、そのままで良いのにな。
「煉は銃の腕凄い」
「ありがとう」
「頑張ってるから、能力いらない」
「……でもやっぱ欲しい」
こんな調子です。
あ、この学校たまに生徒じゃない化物とか魔物とかウロウロしてるんです。
そういうのはサクッと撃退しちゃうんですけど、そのために皆何かと武器とか持って身を護る術を身につけてるんですよ。
煉は銃を持ってて、その腕は学校で知らない人はいない程。運動神経良いんだよね。俺はそこまで良くないから羨ましいよ……本当に友達として誇らしいよ。
「煉〜、そろそろバスケ部来る気になった?」
「あ、こら。煉はサッカー部来るんだよ!」
ほら、運動部からスカウトの嵐。
でも煉は部活はやらないんですよ。
「ごめんね、バイト忙しいから部活はちょっと……」
煉頑張ってるから、色々大変なんだよね。身体は壊さないようにね。
ちなみに俺も帰宅部。煉と一緒にいたいから……嘘、興味ある部活がないからです。
んー、戦闘部は入っても良いかなって思ったけど、俺力コントロール出来ない時あるからやめた。
「煉、今日のバイトは?」
「今日は、本屋だよ」
「行こうかな」
俺がそう言うと煉はニコッと笑った。
煉って爽やかなんだよね。実はこっそり煉のファンが多いこと知ってる。
そうだ、ここまで色々話したのですが、こうして聞くと煉は本当にまともな人間ですよね。
この学校はまともな人少ないから貴重なんですよ。
煉は明るいし真面目だし、クラスの人にはもちろん、先生にも信頼されてるんです。
本当は先生に生徒会長頼まれたりしてるんですよ。でも、自分はそういう器じゃないとか言って断っちゃったんですよね。で、落ち着いたのが三年一組の学級委員長。
煉ならもっと上のこと色々できると思うんだけどね、俺も。でも本人が望むならそれで良いのかな。
……うん、教えたいことは色々あるのですが、これ以上は言葉では少し難しい。
かなりざっくりとはしてますが、俺からの煉の紹介はこんな感じでしょうか。また日常を覗いていたら、もっとたくさんのことを知れると思います。
さて、俺もそろそろ次の授業行かなくてはです。
縁がありましたら、また会いましょう。
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