第十四話【悪のりコンビ】

 なぜ北朝鮮が『我々がアメリカ以外の第三国に核兵器を使っても我々に対し必ずしも核兵器は使われない』などと言いだしたのか?

 理由は簡単に想像がつく。

 結局ロシアと中国に対しては名指しを避けたからだ。それに対する当て付けだ。早い話しが〝いやがらせ〟だな。



 さてそのアメリカ政府による名指しでの非難を逃れたロシアと中国が頭に乗り始め、いよいよ超のつく悪ノリを始めた。

 『アメリカの核の傘に言及した日本の言動が地域を不安定に陥れるのだ』と、タッグを組んで日本のサトーを攻撃し始めたのだ。


 俺たちの国のマスコミとロシアと中国がグルになってしまった。

 なぁ、俺たちゃいつの間にタイムマシンに乗せられ七十数年ほども前にタイムスリップしてたんだ?

 国務省が泡を食ってロシアと中国に自制を求めたがそんなのを聞くタマじゃないってことは当の国務省の連中自身が思っていただろうさ。


 ロシアや中国も名指ししてあげれば北朝鮮が暴れることも無かったかもなぁ。

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