最強賢者は滑稽だ(笑)

@courge

第1話 てへ、失敗しちゃった♡

 俺は人生の勝ち組だ。パソコンの光だけが輝く真っ暗な部屋で俺はしみじみと思う。

 中学卒業後すぐに高認とって最低限の資格も取って、PCをつかってできるマネーゲームでそこそこ設けながらゲーム三昧の暮らしをしている。念のために言うが、俺はニートではない。しっかりと自分の食い扶持は稼いでいる。

 しかし本当に快適だ。つい最近、築50年というのはいただけないが運よく300万のマンションを手に入れ、はるばる鹿児島から東京のはずれのほうに引っ越してきたのだ。なんと、ここから駅まで15分駅から秋葉まで電車で90分だ。これからはだらだらと生きていこう。ビバ、ダラダライフ

 それにしても徹夜はまだ慣れない。そんな俺に二徹はさすがにきつい。ということで、そろそろ寝るか・・・。



 目を開けるとなんか何とも言い難いところにいる。暗くて不気味な光があって変な置物がある・・・そうそうよくアニメにあるような召喚の儀式的なアレ。そして、俺は召喚者みたいだ。少し現実感あるし、奇妙な夢だ。ふと、自分の姿を確認する。 あれ?手ぇ白いし、胸もあるし、足もすらっとして全体的に細身で・・・・・って、胸がある?しばらくの考察のうちやはり、せっかくだし  ねぇ  もんでみるかということになった。それはとても柔らかくて弾力があって  ねぇキミ  大きすぎもせず小さいわけでもない手のひらに収まるか収まらないかくらいの・・・・・そう、まるで夢の中にいるとは  ねぇってば  思えないけど、それでも初めて触るおっぱいは夢のような感触だった。                      ってうるさいな!今いいとこなのに いつまでもんでるのこの変態!  そう言えばさっきから声がしてたような気が・・・仕方ないから声のするほうを向いた。そこには妖精みたいなのがいた。・・・そろそろ起きるか。・・・。ってあれ?目が覚めない。・・・・・?疲れてるのかな。今日の晩御飯はおじやにしようと心に決めながら試しに頬を抓ってみた。

「痛い!いきなりなにすんの」

するとなぜか、あの妖精みたいのが声を上げた。・・・?

というかなんか感触あったし夢じゃないのか?

・・・んなわけねーか。まぁとりあえず、さっきからぶつぶつと何か言ってるこいつに聞いておきたいことがあったし、とりあえずはなしかけてみた。

「おまえだれ?つーかここどこ?あと、この状況を説明しろ」

「そんないっぺんに言われてもわかんないよ。でそれで?えっと、私はこの国一  番の大賢者ティファニア。気軽にティファって呼んで。そして、ここは私の部屋よ。さっきまで召喚の儀式をしてたんだけど・・・てへ、失敗しちゃった♡みたいな感じで今の状況。わかる?」

そんなことを言いながらむっとしている。

 うむ、理解できん。なるほど、俺はアニメの見過ぎのようだ。 今度から控えよう。というかなんだこいつ。夢の中とはいえ初対面の俺になんで偉そうなんだ?

「君君。全然理解してないでしょ。バカねぇー。仕方がないから、頭の悪いあんたに説明するとねあなたは今私の体にいるの。だからその体が傷つけば痛いし動けばつかれるの。お互いにね。あんたを呼び出したときにちょっと失敗して私の魂が追い出されたから仕方なくこの魔道具に自らのと魂をとどめているんだけど、このままじゃとても不便だわ。というわけで私を元に戻すのに協力しなさい。」

とかこいつが抜かしているのだが、夢の中とはいえ腹が立ってきた。ここはしっかりと言ってやろう。俺もやるときはちゃんとやる男だ。

「はぁ?お前何言ってんの?そんな虫のいい話があるか。自分の失敗で散々俺に迷

 惑かけてるというのに、その態度は何だ?お願いしますだろこの自称賢者。」

「な、何よ。こっちが下手に出て頼んであげているのにぃ。ていうか私はれっきとした賢者よ。ふっ、そんなこといっていいの?今、私とあなたは一心同体。そういえばあんた昨日の夕飯前にちょっとたまってきたからって風呂場でオナn」

「ちょっと待て!お前何てこというんだ」

「えっと昨日のあなたの記憶を見せてもらったわ。それにしてもあなたあんな趣味があるだなんてるなんて。ふっ。他にも・・・・・」

「わ、分かった。分かったから 一緒にもとに戻そう。いえ、協力させてくださ  い」

「あら、そう?なら最初からそう言えばいいじゃない。」

こいつに心のなかをこれ以上読まれるなんて冗談じゃない。とっとと元に戻しててこいつとはおさらばだ。

そうしてわれらの物語は始まったのだ。

「そんな前ふり言ってみたいのわわかるけど。ほんっとセンスないわね」

「ハイ、そこ。俺の心を読むな」

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