第46話 副作用との付き合い方

私の薬には「眼球上転」という副作用があり、たまに目が上を向いてしまい(そのまま固定されてしまい)不審がられる。


不審がられるくらいなら、まだ良いが、外だと足元が見えず危ないので、どうしよう、となる。


そのためにタスモリンという副作用止めがあるのだが、使ってみると、予防的に飲まないと効かない。


いざ眼球上転が起こってから飲んでもあまり効果がないのだ。


副作用止めを飲んで有効なのは二時間くらい。そして身体に悪影響があるので飲んでいいのは、一日2錠まで。


仕事をしていたときは、そこを押して一日4錠以上飲んでいたりした。(8時間以上働いていたから)


体を壊したのも当たり前かもしれない。


「副作用止め」にも副作用がある。

きりがないお薬地獄。

今回の入院では投薬は実験的にいろいろな薬を飲まされて、結果ずいぶん薬が増えてしまった。


まあ、また、少しずつ減薬するしかないよね……。


副作用と上手に付き合うには、医師の指示にきちんと従うこと。

それを守れないなら、身体の負担になるという、リスクを覚悟して飲むこと。


副作用止めは「病気」や「薬」と同じく、これからの人生で、ずっと付き合っていくパートナーなのだから、それを意識すること。


単なる道具だと思わず、ありがとうの気持ちを、副作用止め含むと、それに耐えてくれる自分自身の身体に言いつづけること。


それが副作用や副作用止めとの付き合い方だと、私はそう思っている。

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