壱章楓とバグ
ⅹと会ってから早くも一年
なぜか楓にだけなついている
はぁ?
「楓姉ちゃん」
「なぁーに?」
マジもんの姉弟じゃねえかよ
「羨ましいんでしょ」
うるせぇ!
ちげぇよ!
「今日はどこいくの…」
「今日も森かな…」
「ジジジジジジジジジ~」
暇はなさそうだな
「アイスエイジ…」
「ボルケイノォ!!!」
エレキマグナム!
「シュウ~~」
あと3体!
「アイスエイジ…」
「まとめてボルケイノォ!!!」
グレネードランチャーァ!!!!
「シュウ~~~~」
「倒したね」
「うん!!」
んん?
あれは?
「魔法石だ!!」
「僕が行く」
いやそこ俺に行かせろよ
回復しか持ってないんだぞ?
「行かせてあげよ?」
「大人げないよ?」
わかったからもー!!
「行ってくる…」
「いってらっしゃーい!!」
…。
…。
…。
まだかよ!
「もうちょっとまと?」
わかってるけど…
さっきからたまにバグが襲ってくるだけ
動いてないから仕方ないんだけど
そもそも動けないとつまんねえんだよ!
「ただいま」
「おかえり!!」
おせぇんだよ
「ろくな奴じゃなかった」
「さる」
「能力は自己成長」
「自分の体を強くできる」
すげえじゃねえかよ
「アイスエイジが一番だ」
ふーん
アイスエイジってどうやって手に入れたの?
「俺が…」
「俺が…」
「殺した」
「?」
「どーいうこと?」
殺したって誰を?
「覚えてない」
「たくさん殺しすぎた」
「動物も人も」
「その中の誰かが持ってた」
「試練を受けて使えるようになった」
「へー」
「怒らないの?」
「過ぎたことは仕方ないでしょ?」
「またがんばろ?」
「うん…」
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