零章ヒーローの記録



まだかよー


「そんなにせかさないでよー!!」

楓~

「もう!今から行くから!」

はぁ…女子ってほんと…

ってあいつ機械だよな?


「やっふー!」

やっとかよ

「仕事行くよ~!!!」


うわぁ!!

「バグ探しだよ!!!」


はいはい





戦績


でかいワニ3体

黄色と黒の蜂っぽいやつ5体



大漁大漁!

「あれ?」

どうした?

「あの子誰だろ?」


どの子だよ


「あの木の下にいる子だよ!」

んん?

あっ!!!


人がいる!!

しかも…

こども?


人型のバグか?

「違う気がする」


「ふつーの人かも」

「そうじゃなかったらあたしみたいな子カモ」

「とりあえず話しかけよ?」

ああわかった



あのー…


ちょっと楓めっちゃ睨まれたんだけど…

「いいからいいから」

良くねえよ?


「何…」

「人…」

「たおす!!」


まじで!?

こどもに殺られる俺じゃねえ!!


「アイスエイジ…」

周りがどんどん凍ってく…

「竜!木が凍って砕けていってる!」

「やばいよ!」


近寄れねえし止まれもしない


前言撤回これはやばい

楓!

炎出して何とかできないか?

「やってみる!!」


「ボルケイノォ!!!」

凍るのが止まってる!


ワイヤーガン!!


「ぐぁっ」

「放せ!放せ!」









「…」

「…」

「きみ名前は?」


「x…」


なんで俺らを殺そうとした!!

「竜、怒っちゃダメ」

「たぶん理由があると思うから」


ちぇっなんだよ

「命なんて消えて当然だ!」

「命に意味はない!」


「なんで?」

「命はもろい」

「簡単に消える」

「人は自分たちがいいようにゲームを作りバグを作る」


「バグの方がはるかに優秀だ!」


ちがう!

「竜?」

言わせろ!


命は確かにもろい

弱い

でも

その中には人の


心だとか

気持ちだとか

考えとかが

立派にある!!!!


命には

想像もつかないほどの価値があるんだ!!!


「!…」

「そうだよ無意味なんかじゃない」


「バグ倒し…」

「手伝ってくれる?」

はぁ?

お前何言ってんだよ


「うん…」

えええ!!!!!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る