SaveNo.3~最大Lv1の俺と幼馴染が異能者ということになりました~
「さい・・・・・・きょう?」
「そう、今、目の前にいるのは紛れもなく、この世界で《最強》と呼ばれるプレイヤー、《聖王 アーサー》だ」
ギルド 光剣の騎士団の
ちなみに、その伝説とはこんな感じ
伝説その① ある時、1000という数の敵の軍が街にせめて来たとき、たった一人で敵の軍を全滅させた。
伝説その② その当時、攻略不可能と言われた、ダンジョンを、たったの30分で攻略してしまった。
伝説その③ この世界で初めて、12種類の神器の一つ《聖剣 エクスカリバー》を発見した。
他にもまだあるが、ここで話すと長くなるのでやめておこう。
「でも、なんでアンタがここにいるんだ?」
「それはね、ここら辺で急に高エネルギー反応があって、もしかしたらと思って来てみたら、君達とゾルドミアスが居てね、助けようとしたら、ええっと・・・」
「勇也です」
「勇也君か・・・君がいきなり白いオーラを纏い、あのゾルドミアスを素手でボコボコにしていたというね」
「自分全然記憶がないんですが・・・」
俺が覚えているのは、その白いオーラを纏ったところまでだ。そこから先はまるで記憶に無い。
「ハハハ、まぁとにかく無事でなによりだ。それよりも、君達はなぜここにいるんだ?」
「え?」
「ここはLv50以上の者しか入ることのできない大陸、《ディザイア》だぞ?。見たところ君達は新人冒険者じゃないか。Lv制限のかかった大陸にどうして・・・」
「ええと・・・実はですね・・・」
俺と千春はこの世界に来るまでのことを話した。
「・・・なるほど。ネロか・・・」
「知ってるんですか?」
「知っているも何も、ネロはこの大陸のBOSSクリィチャーだぞ?」
「なっ!?・・・」
ネロがこの大陸のBOSS?神様なのに?。・・・・・・これはいろいろ調べてみる価値がありそうだな。
「でも、ネロを倒した冒険者は居ないんだ。」
「なんでですか?」
「誰もネロの姿を見たものが居ないからなんだよ。」
「へ?」
「ネロは何かしらの隠しクエストをクリアしないと出現しないらしいんだ。でも、君達はネロを見た・・・一体どうゆうことなんだろうか・・・」
「さぁ・・・俺らにもよくわからないんです」
「うーむ。・・・ネロのことも気になるのだが、それより気になるのが、勇也君、君だ」
「は?俺?」
「あのゾルドミアスを素手でボコボコにする新人冒険者がいるもんか!」
そっか俺は覚えてないけど、素手でボコボコにしたのか・・・なんかとんでもないことをしたかもしれない。
「そして、女の子」
「千春です」
「千春ちゃん。君のステータスを見せてくれ」
「あ、はい」
千春はアーサーにステータスを見せた。
「アブソリュートブレイズ・・・上級職のスキルがなんで・・・・・・もしかして君達は《異能者》なのかもしれない」
「異能者?」
「この世界で極稀に与えられる、特別な能力を持つ者のことだ」
――――――――――――――――□■□■□―――――――――――――――――
「異能者・・・」
千春がつぶやく。
異能者、この世界の人口約10億という数の中の約0.00001%という超超超低確率で与えられる異能の力を持つ、選ばれし者のことである。
「特に勇也くんのような異能の力は非常に珍しいものだと考えられる」
「そうなんですか?」
「多分な。君達は、《豪炎王 ザルガ》を知っているか?」
「俺は知っています」
「誰なのその人?」
「この世界の代表的な異能者だ」
豪炎王 ザルガ。異能の
「本来の異能の力は、ザルガのような《魔法系》なんだが、勇也君のは、《物理系》のようだね。」
「へぇー」
「まぁ、とりあえず《レンジャーギルド》に行けばわかるか。ほら、行くぞ」
「レンジャーギルドってなに?」
「細かいことはそこについてから話すぞ」
「じゃあいくぞ。・・・《転移魔法 トランゼンション》!!」
アーサーが転移魔法をを唱えると俺達の足元にに魔方陣が現れた。
「じゃあ飛ぶぞ」
あの時と同じように俺たちを光が包み込む――――――
――――――――――――――――□■□■□―――――――――――――――――
―――――― 始まりの大陸 ~ファーストタウン~ ――――――
「ほいっ、到着ー」
「うわーーー!」
転移した先は、新人プレイヤーが集まる最初の
ここには毎日、新人プレイヤーから上級プレイヤーまで約1億人が集まるというとてつもなく大きな街だ。
この街には装備ショップ、アイテムショップ、錬金所、などと言った、いろいろな店がたくさんあり、新人プレイヤーはまず、ここにこなきゃ何も始まらないと言える大事な場所である。 (DGA公式wikiより引用)※実際には存在しません。
「さぁ、レンジャーギルドへ行こうか」
レンジャーギルドは転移したところから徒歩5分ほどで着いた。
「千春、ここがレンジャーギルドだ」
「うわーー。たくさん人が居るね!」
「ここは、プレイヤーがクエストを受けたり、転職したりすることができる場所なんだ」
「二人とも、俺について来い」
言われた通り、俺と千春はアーサーの後についていく。
「おーい。サクヤさーん」
「はーい。あら、アーサーじゃない。久しぶりね」
「ご無沙汰してます。二人とも、この人がレンジャーギルドの受付係の《サクヤ》さんだ」
「どうも、始めまして風瀬千春です」
「どうも、切坂勇也です」
「あれ?ユウヤ君?なんで君がここにいるの?」
「まぁ細かいことを気にしないでください」
「フフ・・・ええと千春ちゃんだっけ?始めまして受付のサクヤです。これからよろしくね」
「よ、よろしくお願いします!」
「フフ・・・それで、今回はどんなご用件で?」
「この二人のステータスチェックと適正職業検査と異能者チェックを頼みます」
「おっけーい。・・・・・・今なんて言った?」
「異能者チェック」
「異能者チェック!?・・・・・・素質は?」
サクヤさんが驚愕の表情で聞いてきた。
「十分すぎるぐらいにある」
「アナタがそこまで言うのは珍しいわね・・・・・・わかったわ。隅から隅まで調べつくしてあげるわ!」
「それはやめて!」
――――――――――――――――□■□■□―――――――――――――――――
「それじゃあ、最初にステータスチェックをするわね。そこの魔方陣に乗ってね」
「は、はい」
俺が魔方陣に乗ると、目の前に「ステータスチェック中 残り0%」とタブが出てきた。
《ステータスチェック》この世界で一番最初に行うものだ。
ステータスチェックとはその人のLv50時の能力値を調べ、そこから、能力の限界値、適正職業などを調べていくものだ。
ちなみに俺の場合は最大Lvが1だから、関係ないんだけどさ。
《残り50%・・・80%・・・99%・・・100% ステータスチェックが完了しました》
「はい!終了です!結果が出るまで少々お待ちください」
「はーい」
「ふぅ・・・やっと終わったよー」
「おお、そっちも終わったか」
俺のステータスチェックが終わったと同時にステータスチェックを終えた千春が、こちらに歩いてきた。
「今やったコレってなんの意味があるの?」
「このステータスチェックは、その人のLv50時の能力値を調べ以下略」
「へぇ~」
ドタンッバタンッ!そうやって俺と千春が話していると、荒々しく研究室的なドアが開き、中からサクヤさんが飛び出してきた。
「ええと・・・結果の方は・・・」
「ハァ・・・ハァ・・・勇也君・・・なんで君の最大Lvが1しかないの?」
「知らないです」
そんなことは自分が知りたいぐらいだ。
「そう・・・」
「最大Lv1・・・ってサクヤさん!まさか!」
「そう、そのまさかよアーサー」
「?」
アーサーとサクヤさんが慌てながら話している・・・なんで?
「そして、千春さん・・・アナタの結果なんだけど・・・」
「は、はい!」
千春はサクヤから結果のレポートを受け取った。
俺と千春がレポートに目を向けると・・・
チハルのステータス
Lv50時点の結果(職業が冒険者の場合)
Hp 25000
SP 60000
ATK 240
DEF 100
SPD 2000
LUCK 5.5
スキル
??? ??? ??? ??? ???・・・・・・next
奥義
???
「はあああああああああああああああ!?なんだこりゃあああああああああ」
なんだこのケタ違いの数字は!HP25000とかおかしいだろ!上級職軽く超えてんぞ!
SP60000?どうやったらこうなるんだ!てかスキルがなんでそんなに多いんだ!
「千春さん・・・アナタは間違いなく異能者です。」
「へ?」
あぁ・・・・・・やっぱ千春は異能者だったかー。俺もなりたかったなー。
「そして、勇也君、君も異能者よ」
「へ?」
俺が異能者?最大Lv1なのに?
「ちょっとレポート見せてください」
ユウヤのステータス
Lv1時点の結果(職業が冒険者の場合)
HP 100
SP 200
ATK 30
DEF 20
SPD 30
LUCK 4
使用可能スキル
ノモスティール パワースパイク
奥義
???
変わってねー。当たり前だけど。
「こんなステータスなのになんで俺が異能者なんですか?」
「注目するのはステータスじゃなくて最大Lvのところよ」
「最大Lv?」
「そう、その最大Lv1ていうのはこの世界ではアナタだけの物よ」
「それがなんで・・・」
「そのことについては、俺が話すとしよう。だがその前に一つお願いがある」
「「はい?」」
俺と千春が同時に返事をした。
「二人とも、わがギルド《光剣の騎士団》に入団してくれ!」
アーサーが土下座ながらに言ってきた。
「は、はい!・・・・・・って、へ?」
反射的に俺と千春が返事をした・・・・・・今なんて言った?。
「二人に《光剣の騎士団》に入団してほしいんだ!」
「「えええええええええええええええええええええええええ!!!」」
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