第0.5話始まる前に、ね?

「…………………………ん?、俺ってトラックに轢かれてなかった?」


「轢かれたよ、それは無惨に、見るに耐えなかったよ」


「マジかー、まあ女の子助けれたと思うしー」


「そうだね、助けた女の子は助かったよ

突き飛ばしたから膝を怪我したくらいで命に別状はない」


「そっかー、よかったなわ」


「そうだね」


「………………って誰だよお前は!?」


「気付くの遅過ぎないかい?普通に会話までしてたし」


そこは真っ白の部屋だった、そこまで広くはない

白い部屋の白い椅子の上で黒くぼんやりとした影が

俺に話しかけていたみたいだ


「アンタ誰よ?」 「私は神様だよ?」


「じゃあ神様。俺って死んだよな?この状態はなんなんだ?」


「まあ、なんというか君は死んでしまったわけじゃない?」


「らしいな」


「本当なら女の子が死んでしまうはずだったんだけど

私の部下の手違いで君が死んでしまったんだよ」


「マジかよ、その部下さんのせいなのか俺が死んだのは」


「そうだね、これはこちら側のミスだから何か要求があれば

聞くが?何かあるかな?」


「そうだなー、じゃあその部下さんを叱ってやらないでくれよ

あんな小さな女の子が死ぬくらいならまだ俺のがマシさ」


「ほぅ?それでいいのかい?生き返らせてくれとか

もう少し欲のある要求してもいいのだよ?」


「いいよいいよ、ここで死ぬのならそこまでだ」


「ふむ、惜しい人間を無くしたのかもしれんな

こちらのミスと君へのお詫びとその性格への好感の印として

君には違う世界へ行ってもらおう」


「違う世界?」


「あぁ、君のいたのとは違う世界だよ

怪物や魔法の存在する世界、男の子ならワクワクするかい?」


「まぁ、面白そうだなとは思うよ」


「ならそちらの世界へ行ってもらうよ?

どうゆう生まれでどんな時代とか決めれるけど?どうする?」


「ランダムでお願いするよ、苦難あっての人生だぜ?」


「そうか、ならランダムでさせてもらうよ

こちらとしては何もしないのは申し訳ないのでな

ある程度の力と従者をプレゼントさせて貰うよ

では、いってらっしゃい。香深君」


「あぁ、行ってくるよ。神様」


香深は白い部屋にある1つの扉、そこを開けて進むのだった

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