第16話 時短…。

今日の仕事が無事に終わった気がしない。

不安を残す仕事をしてしまった事に後悔するが

それも仕事柄、現実を受け入れるしかないのだろう。

こんな、毎日が賭け事のような仕事はしたくない。

無事に終わっているのは、奇跡の様なもの。

その奇跡を無駄に使って、自分自身の人生を台無しに

しているとさえ思える。

30代と言う歳、未だに自分が何をしたいのか分からない。

もちろん、何の為に生きているのかすら疑問だ。

私も普通の人の様に笑いたい。

人と接してみたい。

でも、現実は拒否? 拒絶してしまう。

人間ばかりのこの世界に、人間が恐怖であると言う現実は

地球上で人間として生きるのには、残酷すぎる。


お風呂に入るのにも、かなりのエネルギーを使う。

本来は毎日、お風呂にゆっくり入りたい。

でも、仕事上がりにそんな余裕はない。

今日は、時短の為にシャワーで先に髪や身体を洗って

入浴した。

流石に冬。

本来、かけ湯をしてから湯船に入ると言うのを省略して

シャワーで身体を洗う間、おそろしく寒い。

それでも、そうでもしないと力がもたない。


人間への恐怖が減るまで、私に心から楽しいと思える日は

来ないのかもしれない。

それでも、来年は楽しいって思える日が1日でもあれば良いなと

願っている。

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