第9話 君の笑顔ー蓮司sideー

ガラガラガラ


「あ、まどかちゃん。大丈夫?」


『うん!』


小谷、戻ってきたんだ。


笑顔の彼女を見て、少し安心した。


俺は、笑顔の彼女に


「おかえり。」と言った。


『ただいま!』さっきよりも笑顔で。


俺はその笑顔に頬が赤らんだ気がした。


は?・・・こんな顔みられたくねぇ!!


俺は、咄嗟に小谷から顔をそむけた。


ツンツン


何かが俺の肘をつついたから、向くと


『ありがとう、いつも助けてくれて。』


小谷がノートを持ち、口パクで話していた。


・・・その姿がとても愛おしく感じた。


「別に、ただの気まぐれだ。」


そう言うと、小谷は満面の笑みを見せた。


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