高度成長期以前に生まれた世代には堪らなく良い作品です。ふと思ったんですが、1980年代以降に生まれた世代には分かるでしょうか?この郷愁。字数制限もあり、起承転結ではなくて、起転結ですが、”転”が振るっています。また、主人公のツッコミ独白がコミカルな薬味として効いています。浅田次郎先生の「角筈にて」みたいな作品です。
主役は50歳になった妻夫木聡くん。タクシーの運転手は寺尾聰さん。いつか映画化して欲しい。
地元が舞台になってるせいか、よりリアルに感じられてしばらく余韻に浸っていた。古い歴史ある街、過去の栄華を知ってる最後の世代なのかもしれない。次回作が楽しみです。