実家も近所も糸へんの工場ばかりの中で育ったので時代の空気が蘇る。
ガチャマンのくだりは父親が酒に酔って繰り返し聞かされた話で、地元愛の定番ネタだったなぁ。
回想タクシーが止まったら…。乗りたいけど未来見るのはちょっと怖いような気がする。
楽しく読ませていただきました。
私が回想タクシーに乗っても、夜通し光る信号機も、子守唄がわりの織機の音も聞こえない田舎で育ちました。
私のふるさとは養蚕の町。
おカイコが桑の葉を食む音が聞こえます。
寝床をおカイコに奪われた母の姿が見えます。
一面桑の木だった通学路に今では家が建ち並び、かつての面影はありませんが、おカイコを育てていた話は途切れることなくご老人から聞くことができます。
ふるさとっていいですね。
景気のいい話からの流れと思いきや、主人公の想い出まで一気に進んでいく感じは読んでいて爽快。
小さい頃、私のまわりには機織りの音があふれていました。
いまは、ほとんどの工場が仕事をやめ、静かになりました。
私にとっても、小さい頃から当たり前にあった音。夜までなり続け子守唄のようなものです。
懐かしく思い出しました。
この土地ならではの景色です。
…はじめて会った気がしないね…
…先週会ったから…
ニヤリポイントがたくさんあって、楽しく読ませて頂きました。