第8話
日が昇る時刻。遠くの空がうっすら暁色に染まる時間帯。
家々が焼き落ち、痛ましい光景が広がるファルドォルの村の外。
そこに敷かれた場違い極まりない一組の布団の中。
「……」
カナはじぃと自らに寄り添い穏やかな寝息を立てる少女を見つめる。
すべすべのきめ細かい白い肌。艶やかな蘇芳色の長髪。整った可愛らしい顔立ちとそこに浮かぶこれまた愛らしい桜色の綺麗な唇。白いぶかぶかのシャツの隙間から見える年相応に発達した発達途上の双丘と桃色の蕾。
「改めて見ると物凄い美少女ですね」
今までまじまじと見たことも意識して見たこともなかったが、こうしてじっくり見ることによってその造形の可憐さを改めて思い知る。
「暇です。起こし……いえ。少し弄らせて貰いましょう」
カナは暇なので起こそうかとも思ったが、まだ日が昇りきらぬ早朝も早朝な時間帯のため今起こすのは可哀想だと思い直す。
だがかといって自然と起きるのをじっと待つのは暇なため、カナは少女が着込む彼女自身が希望したぶかぶかのシャツに手を忍ばせそのまま胸へと手を伸ばす。
つぅーと少女の肌の上を滑る華奢な指。
そして。
もみもみと。
カナは手が目的地へ到達するなり少女の胸を無遠慮に揉み出した。
「ふむ。他人の胸など揉んだことありませんでしたが、これは中々」
手を動かす事にどんどん白磁色の頬を紅潮させ熱い吐息を漏らし、蕾を弾くだけでビクッと体を跳ねさせ淫靡な気配を漂わせ始める少女の姿はその辺に生える雑草ぐらいどうでもよいが、その新触感にカナは夢中になる。
手の中にじんわり広がる温もり。力を加える度に形を変形させる適度に弾力のある柔らかい感触。今まで味わったことのないその感覚は名状し難いなんとも奇妙な中毒性を孕んでいた。
カナは揉みしだく。
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ。
ただひたすらに。
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ。
一心不乱に。
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ。
なにかに取り憑かれたように。
もみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみもみ。
少女が目を覚ますまで胸をいじり倒す。
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