カクヨム交ぜ交ぜ

どれ、と言い出したらきりがないが、カクヨムの改良の方向性は、登録者を、単なる馴れ合いではなく、いかに公正な評価主体、(また/および)、純然たる筆者として保存するか、という課題にはじまる。


そこから、「楽しい」「励みとなる」内容を持つ、相互交流の発展が企図され、そこから、「自分の好みに合った」作品の”掘り出し”、”発見”の手段の「多様化」が望まれる。


その傾向を具体的に挙げれば、気に入った登録者のおすすめなど、レビューを送る方と、受け取る方、双方にとってプラスの価値を育み、そこからまた、そのレビューを見た人への紹介手段ともしているところ。


どれも、日々、数を増していく作品群と、コメント、レビューをただ、蓄えるのではなく、できるだけ丁寧に、風通しく良くかき混ぜ、個々の登録者にとって、それぞれに「満足のいく」内容にすることを目指しているように思う。


モノの考え方や、独自の嗜好などが、書かれたものには現れるし、読む方の選別基準もまた然り。限りなく、個人的、主観的な判断基準があってこその、読む楽しみ、書く楽しみ、である。


選挙の様に、「多数決で」選ばれた、「みんながいいと言っている」たった一つの作品を、自分も気に入らなくてはならない、という道理はない。もちろん、それが好ましいという人にも、使い勝手がいい仕組み(ランキングなど)があるべきである。


どちらにせよ、問題は最終的に、「あなたは?」「私は…」のレベルで、楽しい!や、良い!がなくてはならない。


即日配達も請け負う某販売サイトが、個人の購入履歴や閲覧情報をもとに、「今欲しいもの」を割り出す、あの執拗さには、まだ追いつかないが、カクヨムにおいては、どの作品に対しても、等距離にアクセスできる仕組みでは無い、という事実を、改めて思い出してほしい。


お気付きの方もいるだろうが、このサイトの仕様上、一番簡単なのは、キーワード検索で、気になる単語を入れてヒットする作品を読むことだ。こんなに絞られ過ぎた的(まと)もないように思うが、案の定、これは目下、不評のように思う。


作品数が少ないうちは、ヒットする可能性も低いからだろうが、もし、このままカクヨムが、より膨大で、かつ多種多様な作品を「集める」ことができたなら、そのときこそ、キーワード検索が活きてくるはずである。


カクヨムの未来は、一見、まるで広大な図書館の様でありながら、同時に自身の気づかぬ嗜好や希望を拾い上げ、もしくは隠れた興味をピンポイントで刺激し、夢中にさせてくれる作品に、世界最短時間で出会える場、にあるのではないだろうか。


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