『1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編』ミステリマトリックス

 オール00


 ミステリとして書かれたものではないため、マトリックス化することがそもそも無意味なのですが、それでも数値化するとすれば、これはもうどこに偏るところもない中庸、オールゼロをつけるしかないでしょう。

 思わず唸る渋さと、大胆なオチのインパクトを併せ持ち、当然すべての作品が知的で、かつ、驚きや意表を突くバカ要素もあります。古典文学の力をまざまざと見せつけられた気がしました。

 せっかくですので、全収録作の中から、各ゲージに最も相応しいと思う作品を完全な独断で挙げてみます。

知的:「賢者の贈り物」

バカ:「1ドルの価値」

渋い:「心と手」

インパクト:「十月と六月」

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